2012年8月アーカイブ

 僕たちは、仕事の上で数々の企画をしている。

 このときにいつも思うのが、思い描いたことを共有させることの難しさだ。僕たちが普段の生活で目にするものは、形になった結果のものである。結果を見て評価することは比較的容易だ。

 しかし、形になる以前の時点で完成形を想像させ、それで評価してもらう、というのは極めて難しい。

 大抵は「はぁ?!」「何それ」的な扱いを受けることになる。ま、そうさせないようにする技術が、プレゼン力なのだと言えばそうなのかもしれぬ。

 たとえば、今、ロンドンオリンピックの真っ最中だが、時々CMで各局のアナウンサーが「ロンドンドン、ロンドンドン、ロンドンロンドンロンドンドン」とかいうのがある。

 あれってどうやってプレゼンしたんだろう?って思う。

 我々が目にするのはメロディーもあって、アナウンサーが揃って、衣装も着てて、セットもあって、アップあり引きありの映像がリズムに合わせて編集されたものを観ている。

 しかし、プレゼン段階ではもちろんそんな状態にはないので、まぁ絵とかで説明するんでしょうねぇ。まさかCGとか作っちゃうのかな。そうなってくると話は変わってくるかも知れないけれど。

 いいオッサンが「各局のアナウンサーに赤い応援団の衣装を着せて...」 まぁ、ここまでは良い。

 「で、何て言わすの?」って聞かれて、そのオッサンは「ロンドンドン、ロンドンドン、ロンドンロンドンロンドンドン、せぃっ!って言わせます」と答える。

 いやー、キツイなー。自分に置き換えたらできないね。そんなの通るわけないって思っちゃう。でも、こういう業界は土壌がだいぶ違うんだろうから、自分と単純に比べても仕方ないんだろうけど。聞く側もある程度準備も想像力もあるんだろうから。

 いずれにしても、今、こうして上を納得させるってのは本当に難しいなって痛感しているのである。生きてきた時代も文化もだいぶ違う人たちに、場合によっては彼らの想像を絶する価値観を理解させないといけないのだから。

 でもまぁ、こういうのは数々の企画を人柱にしつつ、徐々に基準値を変えていくしかないのかもしれない。あきらめずにね。

 今とにかく色々うまくいかないこともあるので、何を見ても仕事に結びついちゃうってことですかね。

 

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