ゲリキャン白書2012冬

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若さとは、バカさである。

バカさを失わなければ、人は皆、永遠に若者である。
この物語を、すべてのバカ者...、否、若者に捧ぐ。

 うるふは、ゲリキャンの正装である、悪友Z提供のイングランド代表アウェイユニフォーム(赤)に身を包み、極寒の中に飛び出した。もちろん、半袖、短パンのサッカースタイルである。

 「やるよ!」

 引いている。全員完全に引いている。しかし、うるふは動揺した様子も見せず、部屋割の確認作業を行った。これから、ゲリキャンメンバーが躊躇なく、確実に「バカさ」を遂行できるよう、一番最初にバカをやろうという腹なのか。

 群馬県安中市松井田町の碓氷峠くつろぎの郷。恒例の冬ゲリキャンが執り行われている。昨年より、管理棟の調理室を17時から借りている。
 チェックインは15時。あと2時間しかない。それまでに隣の温泉に入り、できるだけ早く食事を開始したい。岩手から参戦のダム屋KKは遅れているが、うるふと悪友Zはその到着を待つことなく、温泉に直行した。
 出る頃になって、悪友N、テレビ屋T、某MAXが入ってきた。
 今から入るのか...。17時が迫っていた。これでは開始が遅れてしまう。
 「何か先にやっておくことがあればやっておくが。」
 うるふは、某MAXとテレビ屋Tにそれぞれ確認したが、ともに返ってきた答えは「不要」とのことだった。

 「これは役割分担が決まっているんでしょう。我々が手を出そうと思ってみても、返ってジャマなんだよ」とは悪友Zの言。その言葉とセットで聞こえてきたのは、ワインのコルク栓を抜く音だ。
 「昨年に引き続き...」
 昨年も悪友Zとうるふの2人は、それぞれの奥様を巻き込み、テレビ屋Tと某MAX、悪友Nに食事作りを押しつけ、自室でワインを堪能していたその張本人たちである。
 今年もそれが可能なような部屋割になっていた。部屋割を考えたのはうるふである。しかしこれに悪意はなく、「各家庭の子供の組み合わせ」がその理由であると、うるふは主張している。
 昨年はここに悪友Nがうるふ、悪友Zを呼びに来て、言葉を失ったという経緯があったが、果たして。
 「だめだよ~。こんなところで油を売ってちゃぁ~」
 昨年同様悪友Nが乱入。しかし、今年はその手にビールが握られている。
 「お。学習したな。」と、うるふ。
 「当然でしょう」悪友Nはうるふの目も見ずに手にしたビールをあおる。これで一蓮托生である。
食事の準備をサボる5人.JPG
 温泉から出たテレビ屋Tと某MAXは確実に調理室で夕食の準備をしている時間である。しかし、この3人+うるふと悪友Z奥様2人の計5名は、協力する様子など微塵も見せず、酒盛りを開始した。

 「おい、こら!」
 調理室は戦場と化していた。件の5人が相当時分遅参して顔を出すと、テレビ屋Tの怒声が飛んだ。いつの間にかダム屋KKも到着している。
 しかし、とりわけここで問題だったのは、悪友Nの奥様、みっちゃんも食卓の準備のメンバーに入っていたことである。ダンナがサボり、奥様が準備をするという形となってしまった。悪友Zとうるふはそれぞれの奥様も同罪としていたのに対し、である。悪事は奥様を巻き込むのが処世術なのである。
戦慄の調理室.JPG

 食事の開始は19時半となってしまった。これは非常に大きな遅れである。食事時間は1時間程度しか取れないだろう。
 「2012年冬ゲリキャン開始しま~す!」
 うるふのバカ声がとどろく。
 この開始の合図も回を重ねるごとに重みを失っている。そうは言っても一応この掛け声で乾杯が行われ、曲がりなりにも2012年冬ゲリキャンが開始された。今年は総勢20名の大所帯である。
夕食開始.JPG
 今回の大きなトピックとしては、もう10年以上前にこのゲリキャン白書に登場した「ダム屋KK娘。」が、奥様の塊にその席を置き、大人のトークに参加していたことである。もう、あと数年で子供たちはみな、こうなっていくのだろう。その時ゲリキャンはどのような形となっているのであろうか。
 その予兆となるのか、次回の夏ゲリキャンは再び「あの頃」のバカさを取り戻すため、男だけで執り行われると既に2012年夏ゲリキャンで周知済みだ。各家庭の子供がそれだけ手がかからなくなってきたという証左である。ゲリキャンを開始当初のものとしたいと思う向きもあるようだが、彼らにとっては長いトンネルの出口が見えてきたと言えよう。
 そしてさらに、今回驚くべき意見が出た。

「次回冬ゲリキャンは沖縄行っちゃいます?!」

 どういういきさつでこのような意見が生まれ出たのかは記憶にない。しかし、この話にゲリキャンメンバーのテンションは一気に天を突いた。それを助長したのは、奥様方の反応であろう。皆、明快な「Yes」の反応を見せたからである。奥様がOKなら実現可能性は極め高い。
 
 そのテンションがなかったことのように、一気に静まり返った。
 「いや、オレは主夫だって完璧にやれるから。ホントね、もっと効率よく進めて余裕で終わらせてやるよ。家事が忙しいなんてありえねぇよ」

 一体、何があったのか?

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