ゲリキャン白書2012冬 ~その2~

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若さとは、バカさである。

バカさを失わなければ、人は永遠に若者である。

この物語を全てのバカ者...否、若者に捧ぐ。

 

「その1」はこちら

 

 「悪いけど、家事が大変なんておかしいから。いつでも代わってやるよ。完ぺきにやってなおかつ、余剰時間をいやと言うほど残せるね」

 そのくらい、効率的にできる、そう言いたいわけである。悪友Nである。

 「まぁ、まぁ、分かるけど...」

 なだめる周囲。なぜ、こんな話になったのだろうか。今となっては記録も記憶もない。

 「何が完ぺきだよ!あんた、風呂の排水溝の髪の毛取ったことあんのかよ?」これは悪友Nの奥様みっちゃんの言葉である。

白熱の夫婦喧嘩第一ラウンド.JPG

 「なんで俺がそこまでやるんだよ。俺は昼間仕事してるんだよ。俺が主夫になったんだったら話は別だけど。そうなったらそのくらいやるよ。」

 終わらない。お互い引かない。猫も喰わない夫婦喧嘩がゲリキャンでぼっ発してしまった。

 調理室を借りているリミットの21時が迫っていた。ひとまず片付けを全員で行う。食事の準備を一切手伝わなかった悪友Zとうるふが片づけをやると宣言していたが、結局全員でやっている。自然に体が動く人間と、そうでない人間。前者は誰が動くというわけではない。仕事があれば勝手に体が動いてしまう問う性分の人間である。テレビ屋Tや某MAXがその類の人間である。

 夫婦喧嘩が収まらぬまま各コテージにいったん戻る。子供を寝かしつけたら後は2次会だ。

 

 

 くつろぎの郷コテージを予約するのはうるふの仕事であった。今年もそうした。その際、引っかかることがあった。昨年のチェックアウトである。

 10時のはずが、11時近くなってしまった。掃除ができないと、苦情を言われた。

 我々はもう10年以上毎年利用している客である程度知られている可能性はある。その印象が悪いものになってしまったという負い目だった。ブラックリスト化されているかも、とも思った。

 「今年は絶対10時に上がる」

 決意は、固かった。実は、昨年調理室の収量も21時を大きく過ぎてしまった。それに続いてチェックアウトもまた遅かったので印象が悪かった。

 調理室のチェックアウトは数分のオーバーで済んだ。まぁ及第点と言ったところだろう。後はチェックアウトなのである。

 一次会が終わった時点で、なぜこの話なのか。

 それはつまり、二次会を遅くまでやりすぎなのである。

 そうすると、朝が遅くなる。朝は、恒例のサッカーの朝練だ。近所の坂本小学校に勝手に乱入してやっているのだが、このスタートが遅くなれば、終わりも遅くなる。去年は目標8時半で、結局9時近くになった。

 それから朝食をとって、片づけをして車に積み込み...いつの間にか10時を過ぎている。昨年は朝食中にチェックアウトの催促の電話がかかってきた状態だった。

 うるふは何が言いたいのか。

 「今年は、明日の朝練が照準だ。朝連に間に合う自信がないヤツは、正々堂々と二次会をキャンセルして良い」

 このことであった。

 しかし、この通達が実際に発せられることはなかった。この夜は雨天。明日の朝連の実施そのものが危ぶまれていたためである。

 

 

 二次会は悪友N、某MAX、テレビ屋Tの8人用コテージが選ばれた。友Nは「ロスタイム5分」と言っていた。あと5分で来いという意味であろう。早くも始まる雰囲気であった。

 悪友Zとうるふは分たちのコテージに戻った。子どもたちを寝かしつけなければならない。それをしないと、奥様達が自分たちの時間を作れない。

 悪友Zとうるふの家は、今年3部屋あったこともあり、初めて各家庭の子供たちを1階の3人部屋1つで一緒に寝かせるということを試みていた。大人は2回の2部屋を各家庭でそれぞれ使う。

 子供もそれぞれ大きくなったので、「寝ろ」と言えば寝るようになった。子供達も部屋でひときり遊べば満足するだろう。その時を見計らって言えばいい。

 悪友Zとうるふは、その時をそれぞれの奥様と待つつもりでいた。二次会が開始されているだろうが、遅れたからと言って壊れるような仲ではない。

この2人、こういう場所での処世術を、この10年で徹底的に学んだ。今日はそれを職人の如く淡々とこなしている。自分を納得させるに足る理屈とか、そういうのにこだわった時もあった。でも今はいい。結果を出さなければいけないのだ。そのために、自分の中の些細なこだわりは、捨てなければならない。

 「行かなくていいの?」

 うるふの妻、ピパ子氏からこういう言葉が出てきた。奥様もまた、そのことを心得ていた。

 「子供が寝るまではいいだろう。みんなにもそう言ってある。」

 若さとは、バカさである。しかし、守るものができた中で、バカさ -すなわち若さ- を保つためには、いくばくかの大人を受容しなければならぬ。これを学ぶのに、十余年という歳月を使ってしまった。

 「こっちは大丈夫だよ」

 「ちょっと電話入れてみるか。」

 悪友Zは二次会会場ですでに始めているであろう、悪友Nに電話を入れる。うるふの電話はウィルコムなので圏外だ。

 「え?何?ダム屋KK娘。が?わんこビール?」

 子供は寝かしつけているはず。それなのになぜ、ダム屋KK娘。が?そして、「わんこビール」は何なのか。催しなのか、飲み物なのか、食べ物なのか?

 「なんか相当出来上がってるらしい。わんこビールとか意味不明なことぬかしてた」

 「ちょ、ちょっと行ってみたら?こっちは大丈夫だから」

 「よくわからないが、修羅場が展開されていることは間違いなさそうだ。」

 悪友Zとうるふは、二次会会場へと向かった。


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