2013年8月アーカイブ

 「車中泊」が最近ブームである。
 この時期、いかなる道の駅にも車中泊をしているクルマがある。今まで、多くは1BOXか、ワゴンばかりで、今まで僕のようなクルマで車中泊をしている人は数年前にZ32を一度見かけたきりだった。しかし今回は、ハチロク(AE86)あり、クラウン(よく知らないけど今のじゃないです)ありで、ホント、流行っているんだな、というのを感じた旅だった。

 「道の駅」信州蔦木宿は、車中泊には最高の道の駅の一つである。

 温泉があるのはもちろんだが、くつろげるポイントが豊富ということだと思う。
 まず、大人気なのは一番奥の川に面したエリア。後ろ向きに駐車して、ハッチバックを開ければ、イスやテーブルを出す広大なスペースがある。背の高い木に覆われ、どこも快適な日陰であり、川からの風が心地よい。

 僕が好きなのは、その奥のエリアに入るところにある柵沿いの部分。駐車スペースに対して柵が斜めに設置されており、三角の「ムダな」スペースがある。少なくともこれがある側の間近に別のクルマが来ることはなく、一定のプライバシーが守られる。今回はここに1人用テントを出している人もいた。

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挙句の果てには裏の川原にクルマを入れ(当然、道の駅ではない)、道の駅の施設だけ利用するという技もある。今回はこのメンバーも相当いた。

 ある分野が流行ってすそ野が広がるというのはいいこともある。
 雑誌が発売されたり、Webサイトが充実したりして質の高い情報が手に入るようになる。仲間が増えれば、道の駅などで肩身の狭い思いをすることもない。

 しかしながら、良くない面もあることもまた事実である。参加人数が増えるということは、そこに至るまでの苦労や心構えを知らずに来る人もいる。常識のない人間も残念ながら世の中にはいるわけで、そういう人が品位を下げてしまうこともある。

 信州蔦木宿はかつて僕が車中泊の旅をしていた時は「キャンパーの聖地」と名付けたほど、良い環境下にあった。当時車中泊という言葉もない頃であったが、その割には車中泊をする人も多く、それなりに安心して泊まれる場所であった。

 だが今は違っていた。
 トイレには「ここはキャンプ場ではありません」といった張り紙がなされ、食器や洗濯は行わないように、残飯は流さないように、といった注意書きがなされていた。これはおそらく、車中泊よりも川原でキャンプをしている人たちに向けられたもののような気がする。

 ごみ箱に入りきらないほどのごみが捨てられ、周囲にもうず高く積み上げられていた。

 利用者の多いトイレはなぜこうなるのか不明だが、ウ○コが便器の的から外れて周囲にまき散らされている、駅などでもよくある状況になっており、実質使える個室は1つ。行列に並んだ挙句、入ってみると紙がない、といった残念な環境になっていた。

 そのため、朝、用を足すのにとなりの道の駅、こぶちざわまで移動するという事態に陥った。
 こぶちざわもまた、キャンパーの聖地であるが、こちらはごみ箱はあふれ気味だったものの、トイレは問題なかった。

 さらに、別に「ダメ」ではないと思うのだが、当時からしてみればキャンパーの大胆な行動にも驚いた。
 1BOXカーのリアハッチをあけ、それを屋根代わりにしてその下にイスとテーブルを出し、完全にくつろぎモードになっているのである。確かに、1台の駐車スペース内で行っている(もしかしたら、後ろにそれだけのスペースを空けるため前は若干飛び出し気味に停めているかもしれない)ので、「ダメ」ではないのだろうが、そこに面する反対側の駐車スペースに停めるのはかなり気が引ける。クルマを頭から突っ込めば、そこでくつろいでいる人と運転席からご対面、という状況になるし、バックで入れれば排気ガスもかかるし、何より轢いてしまいそうで怖い。駐車スペース枠内と言ってもオンラインぎりぎりまで使用しているからだ。

 仲間が多いということは、こういう大胆な行動にも出やすいということである。

 車中泊という行為そのものが、道の駅としては目的外の行為とみなされても仕方なく、「仮眠」なのか「宿泊」なのかの線引きがあいまいなので、容認されているような状況かと思う。

 そのような状況下の中、この趣味を守っていくためには、やはり謙虚さというものが必要なのだと僕は思う。全ての行動は、その差こそあれ、誰かに迷惑をかけているのだと僕は思う。要はその「度合い」の問題である。僕はそれに応じた謙虚さが求められると思う。謙虚な態度でやっていれば、追放しようなどという動きはそう起こるものではない。

 たとえば登山などは、趣味として相当の地位を確立していると思うが、山に人が入るということだけでいえばこれは確実に環境にとっては負荷となる。しかしながら、山に入る人のこころがけでその度合いをなるべく少なくする努力はできるし、山に入ることで環境意識が高まれば、その人は都会に戻ってからもそうした行動をとって、自分が山に入って与えてしまった負荷よりも多くの環境改善行動をとるかも知れない。そうしたことを「総合的」に考えて、容認されている趣味だと思う。

 車中泊をしても、こうした山に入る人々のテクニックを借りれば、洗面所の流しをを詰まらせることもない。

 「ダメ」なことはやってはいけないし、明快にダメでなくても、本来の目的外の行動をしているという自覚を持って謙虚な立ち居振る舞いをしなければ、近い将来道の駅は車中泊禁止となるだろう。

 禁止となれば、グレーはブラックとなる。やれば交渉の余地なく排除されることになり、趣味の分野としては縮小する。

 そんなことを考える、久々の車中泊の旅であった。
 
 2年ぶりくらいに車中泊をした。
 久しぶりだったが、体が覚えているというか、全てが上手く行って、今まででいちばん快適な夜を過ごすことができ
たと言っても過言ではない。
 また、今回は、新しい試みとして、登山用具をいくつか車中泊に転用してみたのでレポートする。

 一つは、布団である。
 今までは、自宅で普通に使っている布団を積んでいた。しかしこれは、旅行前の準備も、旅行後の片付けも大変だった。
 さらには、走行中に車体から発生する熱をこの布団が蓄えてしまい、冬はそれがかえっていいのだが、夏は暑くて寝れたもんじゃなく、放熱させるまでに一苦労したものである。

 この悩みを解決する策として、登山用のスリーピングマットを導入した。テントの下が砂利などだったとしても、ある程度快適性を得るための敷き物で、スポンジ状の板を折りたたんだものや、中に空気を入れるエアーマット状のものの2種類が主流だ。
 登山用だけに軽量かつコンパクト。旅行前も旅行後の片付けも実にスマートだ。
 そして、課題であった夏場の熱対策も、クルマを停めて車体自体が冷えれば、十分に寝れる温度になっている。マット自体が熱を含んでいても、数分外にさらせば問題ない。

 さらにもう一つは、車内の目隠しである。
 今の主流は、夏場、フロントガラス用として数多く売られている、銀色のアレである。あれを前後左右の窓という窓に張り巡らすわけである。ハイエースなどの車中泊に人気の車種ではベストサイズにカットしたものも売られているようである。

 しかし、180SXにそのようなモノはあるはずもなく、いろいろ自作したり苦労していた。

 今回、新たに導入したのは、これまた登山用の軽量タープ。FREELIGHTとHiker's Depoのコラボ品で、240×300cmで重量わずか307gというもの。昨今のアウトドアのウルトラライトブームは実にありがたい。
 こいつをロールバーの上に「かける」のである。もう少し正確に言うと、ロールバーと車体の間に差し込んでいくわけである。

 僕の車は完全なる内装レスの状態なので出来る技かもしれない。内装がある場合は、ロールバーと内装の間に隙間がなく、うまく差し込んでいけないかもしれない。また、ロールバーがピラーなどと溶接されているハードな仕様の車もダメである。

 このタープをリア側から、ロールバーと車体の間に挿入して、フロント側に引っ張っていけば完了。ロールバーがまるでテントの支柱であるかのようにタープを支え、立派な居住空間が生まれるわけである。幅240cmは両サイドのウィンドーを覆ってちょうど良く、縦300cmはリアガラスとフロントガラスを覆ってちょうど良い。最高だ。まるで専用設計みたいだ。
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 今回使用した商品の場合、この戦闘機のような色もまたいい。ドアを閉めてしまうと何だかわからない。銀色でいかにも「寝てます!」という感じがなくて最高だ。

 僕の場合、ロールバーを使ったが、タープは種類によっては固定するためのタイアウトがたくさん付いているのでそういうのを利用すれば、必ずしもロールバー仕様でなくとも問題ない。山登りする人ならタープくらい持っているだろう。タープがなければ、車内にツエルトを吊ってもよい。

 車中泊のグッズとして、ウルトラライト仕様の登山グッズは、ほかにも使えるものがありそうな気がする。またいろいろ調べてみたい。

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