2018年3月アーカイブ

 ロータス所沢からは一切連絡がない。この土日に帰ってこないということは、エリーゼロスの期間は1か月に及ぶことを意味している。

 長い...。長すぎる...。

 失ってわかるが、やはりエリーゼは楽しい。飛ばさなくても、まっすぐの道でも。いや、自宅Pにあるだけでも、楽しい。

 しかしそこで後ろ向きになっても仕方ない。今こそ180SXのブーストがかからないという状態を回復させる良い時期なのだ。

 このブログでも2度にわたりそのトライを記してきているが、今回ついにそれが叶った。ほぼ1年にわたり放置されてきたこの状態がついに終結する。




 前回書いた記事ののち、他のホースも徹底的に確認した。すると、いくつかの劣化ポイントを見つけることができた。ホースが収まっている位置の関係で、隣のホースバンドの留め具が当たっていたりして、相当傷ついているホースも見受けられた。こうしたものを全交換することなどが次のメニューと目していた。

 とくに気になったのは排気側にあるホース類だ。熱でかなりやられている。手を入れるのはかなり困難そうにも思えたが、この辺りも含めて全交換しなければ意味がないな、などと思っていた、そのとき。

today180_20180310_01.JPG
棒が、外れとりますやん。
(なぜか関西弁)

  どんな素人が見ても、そもそも付いていた筈の物が外れている、というとても分かりやすい壊れ方。どうして気づかなかったんだろう?いかにエンジンルームを見ていないかが分かる。

 ロッドの穴に、突起がはまり、突起のくぼみにCリングのようなものがあって外れるのを防いでいたことが想像できる。ただ、30万kmという長期にわたる使用によってCリングが錆びて落ち、横向きの衝撃がかかった時に外れてしまったと推測できる。

なんだ、これなら簡単だと、
そう思った。
これなら、はめればいいだけだ、と。

 しかし、手で引っ張ってみるとビクともしない。適当な工具を使って引っ張ってみても同じだ。そもそも引っ張る方向に力が入らない。

 一体どうすれば...?

 最初に思ったのは、何等かテコ状の物を製作し、タワーバーあたりを支点にして引っ張り出すという方法。しかし、作用点として使えるのはこの穴しかない。針金などを使ってしまっては、たとえ引っ張り出せたとしても本来の突起をこの穴に入れることはできない。

 何か使えるものはないか、ホームセンターをうろつきながらこの週は終わった。

 平日は、力業で引きずり出したロッドをどのようにして突起をロッドの穴に引き渡すかを考えることに終始していた。

 帰宅すると、アクチュエーターのことを調べる日々。あの硬さである。そもそも、本来あのロッドは本当に動くのであろうか?動くとしたらどの部分が動くのか?

 そう思ってYouTubeを見ることにした。アクチュエーターがどのように動くのか、そういう映像はないか?
 調べていくとちゃんとあった。予想通りの動き。あの硬いロッドが、ブースト圧がかかるとちゃんと押し出されて来るのだった。
 さらに見ていくと、なんとコンプレッサーで空気圧をかけてロッドが伸び出る様子を写した動画に遭遇した。なるほど。

 ウチで空気圧をかけられる道具と言えば、自転車の空気入れだ。これを使うしかない。

 翌週、僕は180SXのエンジンルームをあけ、ジャマなホース類を外す作業から取り掛かった。アクチュエーター付近のホースは劣化して外すことはできなかった。

 そして、写真のような装置を作った。アクチュエーターから来ているホースを二又に分岐して(もともと二又になっている)、一方を自転車の空気入れ、一方を大気開放状態にした。大気開放されている方は指で押さえ、手で圧を抜いたり調節したりするわけである。

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 自転車の空気入れをポンピング始める。怖いので自転車の空気を入れるのよりもわずかなストローク量で恐る恐る空気を入れる。すると本当に2回目くらいですぐにロッドが動いた。あの硬かったロッドがこんな僅かなポンピングで出てきてしまうとは!

 数回のポンピングでロッドは完全に押し出される。返す返すも恐るべし空気の力。容積が狭いということもあるが、サッカーボールや自転車に空気を入れている経験からすると(あっちはだいたい10回以上だ)、本当に「僅か」な量でロッドが出てくるのだ。

 今回、この自転車の空気入れで作った圧力でロッドが出てくる様子をお伝えしたいと思い、動画を作成してYouTubeにアップした。実際、動画はもうゲリラ実験室をやっていた頃からやりたいと思っていたが、そのような大作から始めると大体挫折してしまう。今回の題材は程よいサイズで初級編としては良かったと思う。

 ロッドが出た状態でポンピングをやめれば、飛び出した状態が維持され、ロッドの穴にバルブの突起を難なくはめることが出来た。

 取り外したパイプ類を元通りにし、走れる状態に戻す。Cリングがないので、また外れるかもしれない。そこで、この自転車空気入れ作戦がすぐに発動できるよう、アクチュエーターからのホースを長めにとって、二又に手が届きやすいところに来るように工夫した。これにより、エギゾーストからもホース類が離れ、排熱の影響を受けるホースの量が減った。

 エンジンをかけてみる。全く問題なし。近所のホームセンターにCリングを買いに走る。

 この時カメラは回していなかったのだが、いつものようにアクセルを踏んだら、もう、すぐにブーストがプラス0.1くらいまで行ってしまい、圧がかかることは分かってしまった。

 あとは、動画を参照頂きたいが、結局Cリングはなく、割ピンで対応。

 前走車がいたり、逆光だったりして、カメラを回せるいい場所がないまま、自制できずに試しに全開にしてみる。羽が生えたような加速感。これだ。これこそ180SXだ。ターボがかかった時の加速はエリーゼにも負けていない。

 来た~!

 が。

 次の交差点でいきなりエンスト。再びかけるがまたエンスト。

 ヤバイ。結構メインの部分のホースが抜けているようだ。

 エンジンルームを開けてみると、インタークーラーに通じるホースがスッポリ外れていた。抜くときに浸透潤滑剤を結構吹いたので、抜けやすくなっていたようだ。拭き取って、ホースバンドのねじもさらに増し締め。カメラも回して再トライ。カメラは固定する術がないので手持ち。0.3か0.4くらいまではOK。問題なさそうだ。

 あとは動画をご参照頂きたい。

 動画の中で、今回不具合のあった装置はブーストが上がりすぎることを抑制する装置で、それが壊れているのだから、ブーストが抑制できないということはあってもかからないのはなぜだろう?という下りがある。

 しかし、動画にもあるようにこのバルブは本当に軽い力で動いて(つまり、開いて)しまう。これでは少しでも圧がかかればバルブが開いて排圧を逃がしてしまうだろう。要は、ブーストが掛からないわけだ。
 ロッドが繋がっていれば、適正な圧になるまではバルブが開くのを抑制してくれる。そして、適度な圧になった時にロッドが押され、バルブを開く、という、"期待した動き"にしてくれる。アクチュエーターとは、かかりすぎたときに開放するだけでなく、必要な時は閉めておく、という意味も持っているのだ。たぶん、そうだろうと思う。

 180SXは約1年ぶりに早さを取り戻した。質は異なるが、加速感としてはほぼ互角。

 180SX、これからも頑張ろう。

今日あたりの180SX走行距離:305,984km

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