ゲリラ実験室MISSION5-2 180SXでプリウスに挑む!600km無給油で走行せよ!

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「ハイオク満タン入りました、
ありがとうございまーす!」

 全てはこの瞬間から始まる。明日はスタンドが開店するよりも早く出発するため、前日のうちにガソリンを満タンにしておいたのだ。スタンドを出てから、燃費走行でゲリラボ本部まで帰る。

【コース・使用車解説】

「このコースで、行こうと思う」

ドクターうるふが示したのは上のようなものだった。昨年、合計6日間をかけて走破したロマンチック街道であった。

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「ちょっと、これ、長過ぎない?!」

 ゆみごん社長も動揺を隠せない。しかし、ドクターうるふは

 「このくらいじゃなきゃ、ダメだ」

 と、意に介さない。

 彼が示したコースは、ゲリラボ本部を出発し、日本ロマンチック街道の全市町村を全て通過して帰還すると言うもので、Navin'youによれば、その距離584km、時間にして18時間51分を要する。コースは各市町村に経由地を設定して探索し、経由地は毎年行われる「日本ロマンチック街道ステッカーラリー」のチェックポイントを参考にした。

 当然、今回はステッカーを買ったりはしない。ただ、街乗り、山道、高速道路と、一通り組み入れたという理由だ。
 ただ、燃費走行が目的のため、道に迷った場合は、このルートは変更しても構わない。

 帰還後、再び満タンにして走行距離に対し、どれだけガソリンが入ったかで燃費を割り出す。今回のコースであれば、50リットルの消費でリッター12km/lを出せば600km走行できるので、無給油で帰還できる計算になる。当然、これほどの距離を無給油で走行したことはない。
 なお、コース途中でガス欠になりそうな場合は途中で給油し、その時点の燃費を実験結果とする。が、完走できないと言うことは燃費も悪いはずなので、記録的な燃費はその時点で望めない、と言うことになる。

使用する180SXのスペックは以下の通り。
・日産180SX(平成5年式)
・エンジン形式:SR20DET(2000㏄ターボ、205馬力)
・車体重量:1410kg(車検証による)
・TRUSTエアインクス、ブリッツのマフラー、カヤバクライムギア+TEIN S・TECH
・タイヤ:ダンロップ・FORMULA FM901 205/50R15(ノーマルからのサイズ変更なし)

取材道具も紹介しておく。
・カメラ:SHARPパワーザウルスMI-506、
・ナビゲーション:SONY製ノートパソコンVAIO-C1+ナビゲーションソフトNavin'you4.5



【栃木エリア】

 翌朝。レースカーのような車内はたった一人で600kmを走行するには寂し過ぎるものだった。持ち物は最低限の金銭と、非常用の携帯電話、取材道具のみ。テンパータイヤ、ジャッキ、車載工具も全て降ろしての実験。例えパンクであっても自走帰宅は出来ない。

 緊急時に車中泊する可能性もあるため夏用の寝袋(約900g)を積み込む。これは、内装を全て取り払った180SXはリアウィンドウに激しく映り込みしてしまうが、トランク部分に敷くことで映り込みを防ぐ為にも使用する。

 なお、服装はTシャツにハーフパンツとかかとまでホールドしてくれるサンダルで靴下も履いていない。パンツも履かなくていいかと思ったが、そこまでは止めておいた。

 6:00。ゲリラボ本部を出発。SONY製ナビゲーションソフト「Navin'you」をVAIO C1のカメラを利用したスマートキャプチャと接続させる。これで、ある地点でシャッターボタンを押せば、位置情報と共に写真が地図上に配置される。

 およそ16kmを走行し、6:30、羽生ICから高速道路に入る。
 急激な軽量化のためにクラッチミートの位置が若干変わっていたが、この頃には完全にアジャストしていた。

 6:33、群馬県に入り、38分には栃木県入りした。
 この日の高速道路は車はあったものの、順調に流れていた。4速3,000回転で時速約80km。この状態をキープすると、吸気圧は400~500mm/Hgで済む。5速に入れてしまうとその吸気圧は維持できない。ところが、負荷の低い下りはギア比の関係で5速に入れた方が低い吸気圧で走行できる。僕は上りと下りの微妙な勾配を判断してギアを選択していった。

 鹿沼ICに到着したのは7:06であった。最初のチェックポイント、大谷資料館へと向かう。しかし......。

「何だよ、この道はよ~」

 大谷資料館入り口の駐車場にて。ここでナビの受信を一旦停止した後、トラブルは発生した。
 とんでもない細い道&曲がり角の連発。Navin'youは時たま、こうした道を指定してくれる。道が細いのはまだ許すが、曲がり角が多いとそれだけ燃費走行にはマイナスとなる加速・減速・発進を繰り返さなければならない。
 格闘すること約20分、間違いを繰り返しつつも何とか大谷資料館前に到達した。

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 大谷資料館では日本ロマンチック街道宇都宮市のチェックポイントとなっており、ステッカーも売っているが、残念ながらまだ営業時間前である。写真撮影だけで出発する。

 エンジンを始動し、スタンバイにしたC1を再び起動する。同時にGPSアンテナもピーッと鳴って起動。

 ......ところが。である。走行を始めたはいいが、USB接続のアンテナが現在位置を示さない。初めて買った時は自分の位置を探し出すのに10分以上かかった。今回もそのくらいかかってしまうのか......?しかし、待てど暮らせど、現在位置を指し示すことはなかった。仕方なく手動で地図をスクロールさせる、という作業に追われる。そうしたゴタゴタの中で僕は鹿沼市のチェックポイントへの道を見逃してしまう。ICから降りた時点で既に鹿沼市は通っているが、せめてチェックポイントの前くらい通過したかった。

 やがて、今市市の市緑ひろば前。8:00くらいだったはずだが、ナビが衛星を補足していないため記録がない。こちらも営業時間前なので通過する。

 今市市の中心部を過ぎると杉並木の道である。この並木道はNavin'you3.5の車外装着GPSアンテナの頃から衛星を補足できなかった場所だ。車内設置のアンテナでは更に困難であろう。

 とうとう、国道119号の終点、日光市の神橋まで達するが状況は全く打開されない。これは単に衛星を補足できないのではなさそうだ。左折してロマンチック街道のメインストリート、国道120号に入る。

 するとそこは渋滞。東照宮が近いせいか?

 「月曜から観光か~?」

 分かっていてもショックは隠せない。アイドリングで待つにせよ、アイドリングストップしたにせよ、余計な燃料を消費することには変わりない。しかも今日は信号3回ほど待たされそうである。

 と、その時!前を走っていたトラックが国道120号を逸れ、大谷川沿いの脇道を左に入っていったのだ。

「あれは知ってるヤツの入り方だぜィ!」

 そう、このトラックの迷いのない突入。裏道を知る者と見込んで、後をつけようというのである。
 果たして。やはり彼は道を知っていた。あっけなく信号を回避した。
 ところがドクターうるふは途中で車を路肩に停め、エンジンを切ってしまった。何をしようというのか。

 「ナビが動かないんじゃ、どうしようもないでしょう。これ使わないんだったら、軽量化のために持ってこなけりゃ良かったってことになる。この成果を、いかに正確に伝えられなきゃ意味がないから、車載工具は捨てたけど取材道具は積んで来たんだよ。動いてくんなきゃ困るわけ。」

 と言いつつ、Windowsを再起動している。再度Navin'youを立ち上げ、GPSの受信を開始。ピーッという音は今度もちゃんとした。

 「これで動いてくれよ。いろは(いろは坂)はナビ付きで上がりたいんだよ......」
 エンジン始動とほとんど同時に発進。いろは坂に向かう。

 ドクターうるふがこれほどまでにナビにこだわるのは、彼が道を知らないからではない。正確な時刻と位置をログとして記録したいからだ。
 更に、VAIO C1のシャッターを押せば、位置情報と共に画像データも記録される。これらが正常に作動して、ドクターうるふは実験+取材を一人でこなすことができるのだ。
 時間と現在位置と写真を手動で紐づけることは、ハッキリ言って不可能。実験は成功しても、そ信憑性の低い報告になってしまう。

 しかし......である。またしてもナビは衛星を捉えてくれなかった。いろは坂はすぐそこまで迫っている。

 ナビの問題が解決しないまま再び車が渋滞し始めた。先程の神橋前のような甘い渋滞ではなさそうだ。こんな所には脇道もない。
 しかし、ドクターうるふはこれをチャンスとばかりにGPS受信を一時停止し、アンテナの初期化を行うことにする。以前、ナビが正確な位置を示さなかった時にはこの方法で復活させた経験がある。

 ナビを初期化している最中、赤い棒を持った人が車を停めている様子が遥か先に看て取れた。

「検問か?!」

 既に2回検挙され、警察に対し計89,000円という多額の寄付をしているドクターうるふは、回転灯や赤い棒に異常に過敏に反応する体になっていた。

 「ベルト、よーし。速度、よーし。免許、よーし、メガネ、よーし」

 検問がある場合、この4点を指差し・声がけ確認する。4点の中で最も危険なのが速度であるが、今回は既に渋滞しているので問題ない。

「酒。もちろん飲んでないからよーし...。
あ?!」

 ふと、気がついたのである。乗車定員4名の車に乗車装置が、ない。

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「この車内は、ヤベェわなぁ......!」

 このことであった。

 「ゲリラ実験室つっても、知らねぇだろうしなぁ......」

 しかし、すぐにそれが警察官でないことに気付く。警官よりも服の色が若干明るいようだ。それと共に、左側に看板が現れた。

「いろは坂土砂崩れにつき、
大型車は通行できません」

 程なくして、Uターンをする車が発生しだした。それほどまでに深刻なのか?
 すると、その交通整理の人がやってきて「窓を開けてください」と要求してくる。窓は開かないのでドアを開ける。怪訝そうな顔をしながらも、こう言うではないか。

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 「現在いろは坂は土砂崩れで通行が困難になっています。通過には1時間かかるとお考え下さい。現場では作業員の指示に従ってください。」

 と、続ける。それにしても1時間とは......。

 このことを聞いて、更にUターンを敢行する車が増えた。

 どうするか?1時間の渋滞では、記録的な燃費は絶望的だ。迂回して赤城山の南を回り、沼田からコースに復帰するか......?
 しかし報告では「日本ロマンチック街道を600kmを走破」と言った方が分かりやすい。そう言いたければ、利根沼田エリアをパスするわけには行かない......。

「上等じゃねぇか。
突っ込んでやるよ、
1時間の渋滞によォ」

 と、完全に闘志を燃やしてしまっている。本当に大丈夫なのか?!


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