ゲリラ実験室MISSION5-5 180SXでプリウスに挑む!600km無給油で走行せよ!

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 上田市内に入ってわずか数分。目的地の上田城まであと8kmと迫ったところでドクターうるふの目前に現れたのは......

「渋滞だよ~」

 これである。宇都宮と上田では街乗り走行となるため、ある程度の渋滞は予想していたが、ここのはちょっとばかり程度が重そうである。渋滞の長さは相当のもので原因がなんだかは不明。肉眼で確認することはできない。

 しかも最悪なことにここでもノロノロ運転が続き、アイドリングストップができなかったのである。

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「頼むよ~、何やってんだよ~」

 と、苛立ちを隠さない。それはそうだろう。あと一目盛り残ってはいるものの、437kmを走行しているのだ。普段の生活なら、とっくに給油している距離である。そして残された燃料で埼玉まで、150km以上の距離を高速道路を利用して帰還しなければならないのだ。上信越道は起伏が激しいので、東北道よりも激しい燃料消費が予想された。

 しばらくして、対向車が次々とやってきた。どうやら交互通行らしい。
 「工事か......?」

 ノロノロ走行も一時止まっているので、ここでアイドリングストップを敢行する。20秒以上の停止では、アイドリングをストップさせた方が効果が高く、これまでも忠実に実施してきた。

 停止すると全くと言って良いほど車内に風が入らず、室温も急激に上昇する。もう6時をまわったとは言え、西日が車内に照りつける。

 「あちぃ~、やってらんね~。何分停まってんだよォ~」

 何度、エアコンをつけたいという欲望 -否、生命維持のための「本能」と言っても良い- と闘ったことだろう。そしてその欲求は、今までの中で最高に強くドクターうるふを誘惑している。

 「少しくらい、良いんじゃないか?」

 と、思ったその時である。

「おっ、動いた!」

 エンジン始動。ほとんど同時に走り出す180SX。車内に風が吹き込んでくる。決して涼風とは言いがたいが、このときのドクターうるふを感動させるには十分であった。

「おおー、いいねぇー」

 通り過ぎてみると、やはり工事だった。交差点のど真ん中を掘り返しており、三方向からの車を交互通行させていたのだ。

 このあともそれなりに渋滞したが、ここほどひどいものはなかった。時刻は18:20。上田城の駐車場に入れるか不安だったが、ちゃんと開いていた。

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 駐車場に停まって感動の撮影をし、一杯になったザウルスのデータをC1に転送する。時刻は18:35、現在の走行距離は443.5km。燃料計はちょうど最後の1目盛りだった。

 「あと150kmくらいか......。多分走れると思うけどね。でもリッター13km目指すならギリギリじゃあダメ。少し(ガソリンが)残ってなくちゃぁ。600km走って、50リットル給油でリッター12kmだからね。家まではちょうど600kmくらいだろうけど、50以上入っちゃったらリッター11kmになっちゃう。」

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 上田城から上田菅平ICまでは約15分を要した。ちょうど19:00に上田菅平ICに入った。

 予想通り、高速道路は上り下りが激しかった。て言うか、登りばっかりだった気がする。更に良くなかったのは対面通行で車線が1つしかないことだ。僕は80kmを維持して走行したいのだが、後続車がそれを許してくれない。
 僕の勝手な理由で後続車に迷惑をかけるわけには行かないので、4速4,000回転で常識的と思われる時速100km程度に速度を上げる。

 しかし、後続のトラックはそれでも許してくれない。ピッタリ後ろをつけて蛇行運転を始めた。電光掲示式の制限速度は70kmの表示。

「おいおい、制限速度は70km/hだっつってるよ~」

 などと言ってみるのだが、当然聞こえるはずもない。ノロノロ走ってるのなら分かるが、制限速度を30km/hも超えて走っているのである。何をあおられる理由があるのだろうか。

 "追い越し車線あと2km"の標識が出ると、道幅が広くなってきた。すると。

 まだ2車線になりきらぬ走行禁止の白い斜線部分に侵入して、そこから僕の180SXを抜かしてゆくではないか。しかも追い越し開始から終了までの間、ご丁寧にもクラクションを鳴らしつづけ、幅寄せまでされた。

 "テメェのせいで遅くなったんだよ"と言うのを最大限に伝えようというのであろう。繰り替えすが、制限速度30km/hオーバーでの走行なのに、である。

「あああああああ!もう、全開くれてェ~、
あんなバカ、一瞬で追い越してやりてェ!!」

 絶叫......である。ムリもない。既に14時間、ほとんどぶっ通しで車を運転しているのだから。しかも、足の裏のわずか数mmの力の入れ加減で効率的に、前後の状況を加味しつつ、最高の状態を選びながらここまで来たのである。人間の限界を超えた挑戦になっているのだ。

 この車が遅いのならいい。本来の性能を行使せずにここまで来た、その気になればこんなカス野郎は一瞬でミラーの奥に消し去れるはず。しかし、ここまでの積み重ねが無駄になるからそれはできぬ。

 持てる力を解き放てず、ドンガメ車扱いをされたことが、苛立ちを更に助長させる。

「まだ軽井沢かよ~、速く走りてぇ......。全開くれてェ......」

 こうなるとまるで亡者である。そういいつつも登坂車線があるとすかさず入って80km/hに落とす。信越道をこれほど長く感じたことがあろうか。速度が遅いこともあるが、上田で気分的にゴールのような気になってしまったのが、長さを一層強く感じさせている。

「疲れたァ......、足痛ェ......、腰痛ェ......、」

 と、内装のない180SXの車内ではロードノイズのかき消され、ほとんど聞き取れないほどの消え入るような声で言ったかと思うと、

「全開で走りたーい!!」

 と、絶叫する。完全に極限状態だ。

 しかし、挙動は狂人じみていながらも、その走行は着実に燃費走行を続けるドクターうるふ。松井田妙義ICで入ってきたトラックがちょうど時速80kmくらいで走行していたのに目をつけ、その後ろにつく。少しでも空気抵抗を軽減させようという作戦だ。

「ずっと探してたんだよ、いい速度で編隊組んでくれるヤツをさ......」

 ドクターうるふに拠ればトラックの後ろにつくと、足の裏の感覚でわずかではあるが、アクセルを緩められるという。既に辺りは暗くなり、さすがにリトラクタブルライトも上げ、前照灯を点灯している。この方法の恩恵は大きい。で少しでも燃費が稼げれば...。まさにできることは何でもすると言ったところか。

 20:11、埼玉県に入る。

「埼玉県、入りましたぁ!
来た、来た、来た!来ちゃったよォ!」

 怒りとストレスと疲れと。それらが混然一体となった精神にまとわりつくヘドロを、喜びに変換して口から吐き出した絶叫。

 燃料の残りはラスト1目盛りの半分しかない。前を走るトラックが上里SAに入ったので、ドクターうるふも入ることにする。

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 ここが最後の休憩になるだろう。入念にストレッチをこなすドクターうるふ。

 本部で待機しているゆみごん社長とピパ子氏に連絡を入れる。予想よりはるかに早く到着しそうなので驚いていた様子だった。

 「途中給油にはならずに済みそうだ。問題は燃費だけ。」

 そう言い残し、上里SAを出発。このあと花園ICから降りてゲリラボ本部へと向かう。

 さあ、果たして燃費はいくつだったのか?感動の給油、そして驚くべき結果が明らかになる!


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