何を求めてこのマシンを手に入れたのか- 尖ったマシンであればあるほど、ここがブレてはいけない。平均点狙いのマシンじゃ満足できないクセのあるヤツらを唸らせたい。OneMix3Proプラチナエディションはそう言うマシンだ。




【このブログの内容】
■質感は極めて良い
■電源ONから起動まで
■充電、バッテリー
■カメラはない
■動画編集はLavie Hyprid HZに劣る
■まとめ「欲しいものを得るために捨てるものを選べるか」
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■質感は極めて良い
本体の質感はかなり高いといってよいだろう。

本体はアルミだと思うが、塗装も含めて非常に質感が良く、安っぽい感じは一切ない。
ただ、ちょっとのことですぐに塗装にキズが付くのが残念だ。結構気を付けているのだが、クルマで言う所の飛び石みたいなキズがすぐについてしまう。
キーの塗装も良い。手の油が目立つ気がするが、これはこのPCに限ったことではない。
画面には保護のためのフィルムが貼ってあるが、いわゆる白濁したようなものではない。
位置づけとしては運搬時に画面を保護するために貼ってあるシートであって、製品ではないのだが、非常に透明度が高く、気泡など一切なく貼り付けられていて十分この後の使用にも耐え得る。
あまりにも密着度が高いため、説明書に保護シートが貼ってあると記載がなければ、わからなかっただろう。貧乏性の僕はありがたくこの保護フィルム(?)をはがさずに使わせて頂いている。これは保護フィルム1枚得した気分。いや、気分じゃない、確実に得している。
■電源ONから起動まで
まず、気になったのは電源ボタンを押してから反応するまでの時間が長いこと。起動までの時間がかかるという意味ではない。電源ボタンを長押しすることで電源ONになるのだが、多分スペックとかの問題じゃなくて、このパソコンが「長押し」と判断するまでの時間が長いだけだと思う。かなり長時間電源ボタンを押していないと「長押し」と見做されない。もう少し短い時間で判定してくれても良いように思う。
反応するまでの時間が長いので、どこを見たら、反応してくれたのかを知りたくなるであろう。電源ボタンの上にある電源インジケーター(LED)が青く点灯したことで「反応した」と読み取ることができる。このLEDが青く点灯するまで、電源ボタンを押し続けるべし!
電源が入ったらしばらくするとログイン画面になるわけだが本機は指紋認証機能がある。もちろん、PINなどでのログインも可能。ただ、これが電源ボタンの右側にあり、キーボード上の一番右上という特等席の部分を占拠している。このおかげでその左が電源ボタン、その左にようやく「DEL」キーとなり、ミスタッチの原因となっている。というわけで指紋認証機能はむしろここでなくても良かったかもしれぬ。
で、指紋認証だが、僕は初回起動時に設定した。そうするとログイン作業の速いこと!感度は抜群で、瞬時に読み取り、瞬時に起動する。この速さはうれしい。
■充電、バッテリー
この機械を買って初めてその存在を知った次第だが、PDという規格の充電器が付属しており、コネクタ形状はUSB-C。と言うより、USB-Cの規格でPDというのが出てきた、と言うことのようである。
これはより大きな電圧でより大きなサイズのバッテリーにも早く充電できるというもので、PDの中にも何ワットまで、といろいろあるようだが、本機に付属のものは30Wであった。このPD規格は他メーカーとも共通であり、バッテリーはお店で普通に手に入るが、PDには30W以外にもいくつか種類がある。
なお、通常のスマホ用のUSB-Cでも時間はかかるがちゃんと充電できる。ただし、パソコンを起動しながらだと充電するより消費量の方が多いようで、ゆっくりとだがバッテリー残量は減る傾向にある。スマホ用しか充電の手段がない場合は、電源OFFでのんびり充電した方がいいだろう。
バッテリーは満充電・パフォーマンスMAXでも残り9時間の表示。節電MAXにすると8時間と表示される。
ま、表示と実作業は確実に合わないが、それでも中程度のパフォーマンスにすれば表示の8割は期待できるだろう。そうであるならば全く問題はない。ブログのような文書作成レベルなら節電MAXでもダルさがあろうはずもない。僕は日常生活で電源ナシで使用しなければならないのはせいぜい1日のうちで1~2時間なので、このバッテリー保持時間は必要十分以上と言える。
■カメラはない
カメラが搭載されていないのは残念なところだ。少し前まではPCに内蔵されたカメラなんて使うことはまずなかったが、今はテレビ会議やリモート飲み会など急激に使用機会が増えた。残念だが、そのようなことをしたい場合は別途Webカメラを用意しなければならない。
■動画編集はLavie Hyprid HZに劣る
動画編集をしていると、Lavie Hyprid HZに劣ることが分かる。CPUはこちらの方がずっと新しいし、メモリも倍なのだが、ちょっと重い作業をすると画面が真っ暗になって数秒待たされたりする。パフォーマンスを最大にしているとファンは最強に回りっぱなしとなり、それでも本体はかなり熱をもって少々心配になる。
ペンチマークも、シネベンチはこちらの方がスコアが良いが、ドラクエXはLavie Hyprid HZに劣る。

■まとめ「欲しいものを得るために捨てるものを選べるか」
ということで、良し悪しなのだが、僕としては、ここで得た軽さ・小ささというメリットの代わりに失った分は、十分納得できるものだと感じている。
幸い、まだLavie Hyprid HZが動いてくれるので、ガンガンの文書入力はLavie Hyprid HZを使うが、後のほとんどの作業はOneMix3Proに切り替えた。もちろん出先では全ての作業がOneMix3Proになる。動画編集はもう環境を移行してしまったので、前述のダルさはあるもののOneMix3Proに完全移行である。それでも耐えられるのは、繰り返しになるが、失ったものよりも得られるものが大きいからだろう。
その1と同じ話になるが、物理的に圧倒的に小さく・軽くなったのに、他の13インチ、14インチのPCと同じ作業性のわけがない。
驚異的な軽さ・小ささ、操作性はやや劣るが、マシンスペック的にはこのサイズでは信じられないほど高く、そちらで困ることはほとんどないだろう。決してiPadの方がマシ、などということはない。
僕はやらないので評価できないが、PCで絵を描く人はこのPCは面白いのではないだろうか。その1はタッチペンは不要と書いたが、それはPCを操作するという意味に於いてであって、絵を描くなら話は別だ。
筆圧検知2,048段階のペンをそれに対応したソフトで初めて使ってみたが、なかなかに面白かった。僕が買ったペンが2,048段階なのであって、このPC自体は4,096段階のペンにも対応している。
ということで、このPCは僕の生活スタイルにはバッチリ適合したマシンだった。極小PCでまともに使えそうだと感じたのはVAIO C1以来だと思う。
OneMix3Proプラチナエディション
8.4型タッチ液晶/コンバーチブル
第10世代Core i7/SSD:512GB/メモリ:16GB/18mmキーピッチ
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