エリーゼ用!自撰コンパクト車載工具を作ろう ~トップ工業 板ラチェット編~

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エリーゼに常備する軽くて小さくて、何より実際に「使える」工具を探す旅。2回目の今日はトップ工業の「板ラチェット」。1本で4サイズのボルトをなんと本締めまでできるという。果たしてその実力は。




 【このブログの内容】

 ・プロローグ 

 ・邂逅 

 ・ファーストコンタクト 

 ・使用感 

 ・まとめ 



<この記事は動画にも収録しております>


【プロローグ】

 仕事のピークを過ぎた土曜日。気づけば桜が満開だった。陽気も素晴らしい。エリーゼをオープンにして出かけるには最高の条件が揃った。しかし、丸一日日程が取れるならまだいいが、今日も自由に使える時間はわずか。そして、体は鉛のように重い。

 YouTubeには桜満開の所をオープンで走る様子を収めた動画が次々アップされるだろう。

「俺はいいかな...。もう、疲れたわ。」

 とも思ったが。

 ここの所、週末が連続で荒天であり、明日日曜日も荒れるという予報。今乗らなければ来週になってしまい、1カ月程度乗らないことになってしまう。それもさすがにまずい気がする。

 乗るか...。乗るなら撮るか...。

 と言う事で、ちょっとした距離を乗りたいときに目的地としてよく設定するホームセンターへ。道すがらの武蔵水路沿いは桜並木もある。ここでカメラを回そう。
today180_20210328-00_topitawrachet.jpg
 で、ホームセンターに行くなら...。エリーゼ車載工具企画の工具を探してみるとしよう。

 僕はエリーゼのカバーを3週間ぶりに外し、充電することから開始した。

 体はやはり、鉛のように重かった。


【邂逅】

 とは言え、そんな素晴らしい出会いがあるのか?なければこの動画はお蔵入りだ。否、蔵にも入らぬ。即削除。果たしてどうか。

 一応何となくアタリを付けていたのは短いメガネレンチ。エリーゼに積むなら、13-15、14-17の2本で良い。今の車載工具には10-12もあるが、このサイズを本締めするというのは別にメガネレンチでなくても必要なトルクは得られる。

 と言う事で、小さいサイズはメガネレンチは持たないと決めていた。

 そして店頭へ行ってみるが、メガネレンチは凡庸なものしかなかった。もちろん使えれば良いのだが、やはりエリーゼに乗せるなら、一つ二つ語れる工具でないと愛着も沸かぬ。そういうヤツはいないのか...。

 と、もう少し視野を広げたら、面白いキャッチが目に留まった。
today180_20210328-01_topitawrachet.jpg
「4サイズ板ラチェットレンチ」
「本締め可能」

 面白そうな臭いがするじゃねぇか...。

 ただ、1つの穴で2つのサイズをカバーするというのはどうなんだろうか...?

 という心配もあったが、メーカーはTOP工業。現在の車載工具ではすでに超一級レギュラーの「イグザクトレンチ」を出しているメーカーであることもあり、興味の方が勝った。

 価格は約3,000円。とは言ってもメガネレンチも1本1,000円~1,400円くらいなので、本締めできてラチェット付きなら、機能面も考えれば適正価格。否、安いと言っていい。



【ファーストコンタクト】

 開けてみると、質実剛健をそのまま形にしたような造りに好感を持った。

 中央部分に一部樹脂が使われていてしっとりとした握り感を醸しているが、これは操作時よりも取り出しや持ち運び時に効いてくるだろう。操作時はやはり先端に力をかけるが、そこはステンレスむき出しなので、本締めの時は素手では痛いかもしれない。その場合は手袋などを併用したい。
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 ラチェットのロックの方向性を切り替えるノッチもガッチリしており、操作もカチッ、カチッと気持ちよく、切り替わったことが音と操作感でハッキリと分かる。これなら手袋をしていても操作に支障はなかろう。

 ガッチリとした厚めのステンレス板に挟まれたギア機構。唯一の装飾と言っていいヘアライン仕上げがまたいい味を出している。

 錆びにくいという売り文句を裏付けるこのステンレスむき出しの本体は、それこそアルミバスタブフレームがむき出しのエリーゼと共通する思想を感じざるを得ない。「早く楽に効率的にボルトを締結することに必要な機能だけを追求したら、こうなりました、以上!」そう言う事であろう。

 まさに工具のエリーゼ。すべてに意味があり、その意味とは全てが機能に由来する。

 美しい...。

 持てば持つほどしっくりくるその重さ感。工具1つとして考えると、今回のコンセプトに照らせば、決して軽くも小さくもない。しかし、これ1本で2本のメガネレンチの役割を果たし、その上ラチェット機構の恩恵にあずかれるのなら、実質軽量コンパクトだ。


【使用感】

 さて、今回は実際に180SXのロールバー装着で使ってみたいと思う。

 まずは、最も気になる本締めの性能だ。とにかくここを試したい。一番サイズの大きい17mmのボルトがちょうどロールバーで使用されているので使ってみよう。

 ロールバーの取り付け作業に於いてとにかく面倒なのが、室内の作業にありがちなことだが、工具の自由度が低いことだ。入りにくい場所や締め付けのために工具の柄を回転させられるスペースが非常に限定される。これまではそれでも挿し換えながら作業していたが、作業スピードは当然落ちる状況であった。
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 前席の頭上部分に来るロールバーのボルトは、これまで僕の手持ちの工具では極めて困難だった。ボルトの頭が完全にはレンチにかかっていないような状態で、ロールバーに付属のL字のヘキサゴンレンチで挿し換えながら締めていた。

 しかし、この板ラチェットであれば、裏側にもいとも簡単に、そしてしっかりと入る。回転の範囲として使用できるのは90度分くらいだが、ラチェット機構があればそれがどうした?って感じだ。面白いくらいに早く作業が完了してしまった。

 今度は、足元の作業に入る。ここは助手席側の足元の部分。室内側のボルトと、車外床下のナット、2本の工具が必要になる場面だ。この位置はこれまでもラチェットレンチを使用できていたので、大差はない。今回の工具はオフセットしていないので、このような平らな場所では工具を握ることはできなくなってしまう。

 ところが、この工具の本領発揮の場面はこの部分のボルトだ。これまでは斜行したロールバーが邪魔になり、メガネレンチをかけるしかなかった。スピードはほぼ諦めて、メガネレンチを挿し換え挿し換えしながらやっていた。

 果たしてここは?
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 メガネレンチに比べてラチェット機構がある分、頭のサイズが大きいので若干難儀したが、ロールバーの保護スポンジを少々押し込んでボルトに賭けることに成功した。かかってしまえばこっちのもの。平面で握れないというの負はあるものの、ラチェット機構はそれをあっさり覆す作業スピードを提供してくれた。

 長さも程よく、必要な力が良くかかるサイズ感であった。とにかくラチェットの感触もカッチリしていて分かりやすく、本締めOKと謳うだけあって、工具の強度・剛性も全く不安感はない。

 ラチェットレンチとは比べ物にならないくらい頭の厚みが薄いので、使える箇所の可能性が広がっている。

 オフセットしていないので、完全な平面の部分では本体を握って作業できないというシーンもあるが、総合的に見ればこの工具から得られる利便性の方が圧倒的に多いのは使ってすぐにわかることだ。

 一つの穴に2種類のサイズがあてがわれていることについても、通常のメガネレンチと同等の深さはあり、使用上、何の問題も感じることはなかった。


【まとめ】

 使った感じ、利便性もさることながら、とにかく頑丈な造りで不安感が全くなく、これからこの工具と長く付き合えるお友達になれそうな気がしている。

 これから車載工具として、非常時でも使いこなせるようになるためには、本当に工具と厚い信頼関係が構築され、以心伝心のお友達になる必要がある。だから僕は、車載工具を普段も使う。と言うか、普段使うものを車載する。

 車載工具である以上、非常時にそこから脱出し、生還する目的でも使用される。こちら葛飾区亀有公園前派出所の本田の言葉を借りれば、一般公道は戦場なのであって、何が起きてもおかしくない。ひとたびトラブルが起きれば、人様に迷惑をかける場所で作業しなければならないかもしれない。雨が降っているかもしれないし、暑かったり寒かったりするかもしれない。時間的な焦りを伴うことも考えられる。エンジンオイルや冷却水がどんどん漏れていく状況だったり、もうすぐ日が暮れる山の中かもしれない。

 トラブル発生と言うだけで気が動転しているのに、その様な場所で使う道具が、その時初めて開けるような車載工具では生還できる可能性はぐっと下がってしまうことだろう。

 せめて、そこで工具が使い慣れたものだったなら。

 それが、僕が使い慣れた普段使いの工具を車載する理由である。そしてそれはもちろん、信頼のおける工具でなければならない。

 そこに於いて、この工具とのファーストコンタクトは、十分に信頼のおけるものだった。

 このダイレクト感、ボルトが締まってきた感じ、ロールバーの当て板がしなってくる様子までもが手にしっかりと伝達する様は、まるで路面状況をダイレクトに伝えて来るエリーゼのアルミバスタブフレームのようじゃないか。

【板ラチェットレンチ 4サイズ 13-15/14-17mm】
(amazon)

買ったから見れるパッケージ裏面。ご参考に!
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【関連動画】同じトップ工業のガタつかないモンキレンチ「イグザクトレンチ」

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