ロータスエリーゼの最近のブログ記事

 先日、スーパーセヴンとR35を乗り比べるという贅沢に浴する機会があった。

 と言っても特別なことは何もない、箱根にある「Fun2Drive」というスペシャルな車をレンタルする所があって、そこで件の車を借りたという、やろうと思えば誰でも出来ることだ。
 今回は2台を6時間借りて3人で交代で乗りながら伊豆半島の中ほどに位置する大室山近辺までを往復した。結構なロングドライブである。

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 最初に乗ったのはスーパーセヴンである。こんな車怖くて乗れない、と思ったのがファーストインプレッションだ。聞かされていたのは、クラッチのつながるポイントがあまりにも奥過ぎる、ということ。足が届かない、と言うのである。ただ、着座位置が前に行くように座布団状のものを貸してくれるので問題ない。

 シートは10cmくらい前にスライドできる。しかし、背もたれの剛性は全くない。一番後ろにしていればシートが車体の内殻に密着しているので問題ないが、前に出したら背もたれは大きくたわむ。

 ドアはないのでまたいで乗り込む。乗るときに手で体重をかけられる場所は限られる。件のシートの背もたれなどに手をかけると、壊れるんじゃないかと思うくらいにたわむ。

 これは、個体差だと信じたいが、このクルマの多くの部分がグニャグニャで、車そのものはダイレクト感満載の作りだと信じたいが、この「セッティング」(?)のおかげでそれがスポイル(ある意味マイルドに)されてしまっている(んだと思う、いや、そう信じたい)。

 例えばブレーキもカッチリ感は皆無だ。何ならウチのNOTEの方がまだダイレクト感がある。踏み始めは全く力が要らない。どこまでがアソビなんだろうと思っているともう効き始めている。効いている感じは足で感じるというより、減速するから効いているのが分かるというものだ。

 前から聞いていたクラッチは確かにその感覚を代表するべきものだった。ストローク100%のうち、クラッチがつながるポイントは奥の95%くらいまで踏まないといけない位置にある。
 アソビは30%くらいの所で一旦止まる。そこから少し重くなる。前述のつながるポイントまではその重さのまま行く。

 驚いたのは、左足のフットレストがないこと。最初は当惑したが、数km運転して謎が解けた。これは、クラッチがフットレストを兼ねているのだ。クラッチのアソビ部分を踏み込んだ位置でいったん重くなるが、そのポイントをフットレスト代わりに使え、と言うことだ。少し重くなるそこからがクラッチワークだ。クラッチのつながるポイントが通常のマニュアル車のそれとは全く異なる深い位置にあるのはそのためなのだ。この設定をそう解釈するのが妥当だろう。

 ハンドリングもクイック...なのかもしれないが、エリーゼほどではない。ただ、ハンドルを切るとタイヤが動くところが見えるので、視覚的には曲がっている感がある。

 エンジン音は相当大きく、マフラーはそれに輪をかけて非常識なほどのものだ。アクセルオフするとパンパンパンパン音がしてうるさい。駐車場で車庫入れするときなど、クラッチミートが難しい位置にあることも相まって空ぶかしと爆音のオンパレードになる。オラオラ、オレを見ろ!スーパーセヴンに乗ってるんだぜぇ!とやっているようにしか思われないこと必至だ。

 ちなみにマフラーは助手席側の車体脇を通っている。乗るときには当たらないようにしないと火傷する。このクルマの風の巻き込みはとんでもないが、ひどかったのは自らの排気ガスも運転席に巻き込んでしまうことだ。30分も運転していると口の中から化学物質感のある変な味がしてくる。

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 この日は季節的なこともあって、とにかく寒かった。ちなみに一応暖房(というかエンジンの熱を足元に入れる機構)はある。しかし、顔周りが寒くてしょうがない。最後はほとんど冷静に運転できない状況だった。

 あとは困ったのが、方向指示器が単なるトグルスイッチであること。もちろん、自動的には戻ってくれない。右の場合は、ハンドルを右に切ったときに見えるのだが、左は見えない。僕は30分くらい左ウィンカーを出したまま走行していたことがあった。ま、これは慣れればOKかもしれない。

 しかし、注目度はエリーゼの比ではない。場所柄かもしれないが、かなりの確率で被写体になってしまった。わかる人は後で写真を見て「わ」ナンバーであることに気づくだろう。

 大室山付近でR35に乗り換える。

 対極...とはこのことだ。現代のスーパーカー。キーはGT-Rのロゴはついているものの、ウチのNOTEと同じだ。

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 ドアは信じられないくらいの角度まで開く。これは乗り降りしやすい。

 着座位置は高い。しかし、僕の身長だとシートをさらに高くしないと前が見えない。そのくらい、インパネなどのコンポーネントの位置が高くまでそびえている。ハンドルの位置を下げるレバーがハンドル下にあるのだが、操作方法は分からなかった。ハンドルを下げると、インパネも一緒に下がるのだが。仕方なくシートの高さを上げる。もちろん電動。前後、シートバック、座面の倒れ具合などすべて無段階に電動で調整可能。

 ボタンを押せばエンジンがかかる。僕はあまり好きではないが最近のスポーツカーでは必須の演出だ。

 室内は静寂そのもの。ちゃんとエンジンスタート出来たのか、タコメーターを見ないと不安になる。さっきの爆音セヴンから乗り換えたから余計にそう感じるのかもしれないが、これまたウチのNOTEと同じ。車に詳しくない人だったら、日産のデザイナーが腐心したであろうこの演出も全く通じず、「タダのクルマ」と一括りにされるに違いない。

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 シフトは見た目上、PとNとDしかない。Dから右にちょっと倒すとマニュアルモードになる。Dに入れて走り出す。低速ではゴゴゴゴゴ...という断続的なショックがあって少々戸惑う。機械式LSDか、クラッチミートを機会にやらせる限界なのか。レンタカーの宿命ゆえ、走行は11万kmに達している。そうした部分もあるのかもしれない。

 ただ、違和感はそれだけだ。それを除けば、良くも悪くもただのファミリーカーだ。車体はデカいが、それ以外はNOTEと同じ。エアコンは効くし、静かだ。街中を普通に運転している分には、このクルマがポルシェと張る車であることを感じるタイミングはどこにもない。アクセルワークを間違えると急加速してしまうなんてこともないし、そんなそぶりもない。

 カーブは良く曲がる。しかし、それさえほとんど主張して来ない。スピードメーターを見て初めて、結構出てるけど曲がれるんだって気づく。大体、速度感が非常に感じにくい。感覚的には80km/hくらいに思っても120km/hくらい出ている。音が静かなのが大きく影響していると思う。

 で、今度は、底までアクセルを踏んでみる。まずは選択されているギアのまま加速する。その後すぐにギアがダダダッと下がって、異次元の加速が始まる。加速の段付き感は分かりにくいけど2段階くらいあるように思える。(オレ的感覚の)2段階目の加速を味わうには少し踏み続けないといけなくて(つっても2秒くらい?)、スピードメーターに目をやると、一般道最高速度自己新記録をあっさり更新していた。

 しかし、スピードメーターを見ない限り、その速度感はない。
 大体、スピードメーターが340km/hまで刻まれているので、常用域は実はちょっとハンドル切っていると隠れて見えない。170km/hくらいになってようやくハンドルの向こうから針が姿を現す感じだ。

 アクセルを戻せば、また普通車。さっきまでの極寒だったのが素晴らしいエアコンの環境で、暮れなずむ山並みを眺めながらもう眠くなってしまって、GT-Rを堪能するどころか、前走車についてしまった後は眠気と戦うのに苦慮してしまった。

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 ...ということで、総括だが、スーパーセヴンについては、車体の性格というよりも、この個体そのもののセッティングの問題のような気がして、この1台でセヴンがダメ、と結論付けてはいけない気がする。

 今回僕はエリーゼを買ったが、候補にはセヴンも入っていた。エリーゼよりもとがった乗り味を期待していて、エリーゼはどちらかというとそれを妥協して少しは文明的な設備もあった方がいいと思っていたのに、"この"セヴンに関しては、僕のエリーゼほどのダイレクト感もクイック感もなく、ただ寒い、うるさいだけが強調されたに過ぎなかった。

 GT-Rはオートマで4WDなので、僕のクルマ選びの条件には合っておらず、今回のメンバーからも散々な評価をされていたが、僕は実はこのクルマはある意味凄いと思った。

 1.7tもある車体をあれだけの異次元の加速をさせるパワーを持ちながら、普通に乗っている分には完全にそれを隠し通している。車に全く興味のないママでもプリウスを運転できる人なら何不自由なく、プリウスと同じように運転してしまうだろう。

 でも、踏んだらすごいんです、買い物帰りにサーキット行ってもOKです、みたいな。

 僕は、パドルシフトのオートマが全く分からないので、今回はずっとDで走っていた。オーナーになって、DやRモードに入れるようになると、もっとすごいんだろうね。

 まさに、誰でも時300km/hを味わえる、300km/hでも日常会話ができるというコンセプト通りに仕上がっていたと思う。その点は、ホントに凄い。

 でもまぁ、今回この企画をやってみて、僕は180SX→エリーゼというクルマ選びは、本当に良かったと思える。自分の車だから、相当フィルターがかかってると思うけど、やっぱり、180SXとエリーゼはオススメだな。

今日あたりの180SX走行距離:305,770km
 
気になっていたことがある。
このスペースは、いったい何に使うんだろうってね。

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 いかにも物を置いて下さいとばかりにいい感じにくぼんでいるのだが、ただそれだけなので、ブレーキをかけると全て前方に落ちてきてしまう。
 エリーゼと言う車の性格上、ここから物が落ちないように運転することは極めて考えにくい。それともナニか、オレのように運転席のシートを一番前にして運転するようなヤツのことは考えていない、ってわけか。

 どうせへセルのテストドライバーはみんな背がデカいヤツなんだろう?日本に売りたいなら、身長164cmのテストドライバーも雇うべきだ。

 まぁ、YouTubeなどでエリーゼの動画を見ていると、世界のほとんどの人は、このエリーゼに乗るということ、それ自体がもう、エンターテインメントであるかのように、「エリーゼにどう乗るか」「何秒で乗れるか」みたいな動画をアップされている。

 実際乗った後もかなり窮屈そうだ。当然、シートなど一番後ろで、それでもきついとでも言いたいのだろう。
 シートが一番後ろになっているなら、この物置きらしき場所も、小さなものでなければ、ブレーキをかけても左右のシートが支えてくれるから前にモノがスッ飛んでくることはない。

しかし、オレは違う。

 教習所で教えてくれるドラポジにしようと思えば、シートポジションは一番前だ。
 するとどうなるか。
 この不完全な物置きと運転席の背面の間には当然のことながら15cm程度の隙間が空く。さっきも言ったが、ブレーキをかければ当然その隙間にモノが落ちる。

 隙間なら、まだ、いい。

 落ちた後に、今度は運転席の下にそれが潜り込むと最悪だ。落ちた後、もう一度ブレーキを踏めばそのような状態にすぐなる。

 エリーゼは普通のクルマのように、シートの下にティッシュや芳香剤を置けるような余白のスペースは一切ない。こういうところにモノを落とそうものなら、救出するのがいちいち面倒なのだ。

 と言うことで、ロータスが只でさえ収納場所が少ないこのクルマに、好意で作ってくれたであろうこの物置きスペースは、僕に言わせれば、「不完全」なのである。

 仕方ない。この作り途中で終わってしまったかのような物置きの完成は、ロータスからオレが引き継ごうではないか。

 しかし、180SXと違い、車体にドリルで穴をあけたりする勇気はない。両面テープなども使いたくはない。大体、その手のモノを使った固定方法では多分ここに置いたものを支えることはできまい。
 そうした条件下で、どのようにしてモノが前に飛んで来ないように改造するか。

 構想半年、遂に成功した方法をご紹介する。

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 自転車用カゴネット後ろカゴ用(298円)を2つと、ビンボーDIYの友、結束バンド(108円)。色は内装にマッチする黒。
 写真は一つしか写っていないが、自転車用カゴネットは2つ使用する。

 自転車用カゴネット2つはを結束バンドでつなげて1枚にするわけだが、僕の場合は、網目1マスを重ねるような大きさがちょうどよかった。僕が用意したネットのサイズは後ろカゴ用で310mm×410mm。仮装着しながら調整しよう。

 今回のキモはこのカゴネットの四隅にあるフックをどこに着けるか、だ。

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 どういう理由かは不明だが、運転席・助手席の後ろに丁度良い穴があったのでここにフックをかける。上の写真は運転席側。こちらはほぼ問題ないが、助手席側はシートが前にスライドしない固定式なので、どう頑張ってもフックがかからない。ペンチでフックをやや広げて入りやすく加工した。

 上側は掛ける場所は探せば結構ある。シートベルトのアンカーや、内装の一部の隙間などだ。各自工夫して欲しい。

 で、出来上がった状態がこれ。

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 網目ひとマス分だけ重ねて結束している様子が分かるだろうか。自転車用カゴネットのサイズに合わせて調整してほしい。前カゴ用は少し小さくて価格も安い。買う時はわからなかったので仕方ないが、前カゴ用1個、後ろカゴ用1個でも良かったと思う。
 上のフックはシートベルトのアンカーにすると、口がちょっと空いたような感じになって入れやすそうだ。

 ネットの下は、重なっている中央部分にあるフックを内装の内装の隙間に掛けている。小さいものでなければ、下からすり抜けて落ちることはなさそうだ。上のフックを高い位置にセットすると、ちょうどテンションがかかって良い感じになる。

 もちろん、車体への加工は一切ない。約700円、作業時間30分でできる、車内環境改善チューンだ。収納スペースにお困りの方は、ぜひトライして頂きたい。

 いつかやりそうと思っていたがとうとうやった。
 エリーゼのナンバープレートを道路にヒットしたのだ。その反動でバンパーも若干割れた。
 聞くところによるとバンパーは100万円以上するというので、ヒットだけはしたくないと思っていた。しかし、何故かナンバープレートがバンパーよりも2cm程低めに取り付けられており、いや~な付き方だな、とは思っていた。

 Twitterには前一度アップしたが、写真のように、日常の至る所に、ナンバーヒットの可能性は潜んでいる。写真は、毎月180SXの駐車場代を払いにっている所の駐車場。
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 いつか修正しようと思っていて、一度トライしたが、ナンバーのステーの外し方が良く解らずそのままになっていた。

 そんな時、赤城山に行った帰り、小沼から降りて大沼の方へ鋭角に曲がろうとしたY字路で遂にヒットした。油断していた。バコーン!というものすごい音が赤城の山に響き渡った。「やっちまった!」
 180SXだったら、ぶつけても何もしないで「あ、またか」程度で走行していたが、エリーゼとなればそうは行かない。すぐに下りて確認してみると、一見問題なさそうだったが、よく見るとナンバーの後ろの部分が割れ、塗装の内側の白い素材が見えていた。

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 帰り道はずっと後悔していた。

 悲劇は続く。翌週だかその次だか、今度は榛名山に行った時、伊香保の土産屋に入るときにまた擦った。「またかいな~!」
 今度はいよいよバンパーが砕け散ったかと思ったが、まだ耐えていた。僕は改善を決意した。

 それにしてもなぜ、こんな変なつけ方なのか。オーバーヒート対策とか、意味はあるんだろうけど。でも、ナンバーと車体の間に隙間はあるし、僕は、バンパーとナンバー下端が揃う位置まで持ち上げても問題ないと判断した。

 外し方が分からなかったので、ジグソーで切って外したが、外れてみれば何のことはない。アンダーパネルと共留めされているボルトを1本外せば良いだけだった。ナンバーのステーはこれでおシャカになった。
 早くもいじり方が180SX的になってきたのが若干気になったが、仕方ない。

 取り付けはボンビーDIYの友、名前は知らないけど、ねじ止め用の穴がたくさん開いた鉄製の板である。黒と銀があるが、家に転がっていた銀の物を使用。本当は黒の方が見栄えがいい。

 牽引フックをつけるための(かどうかは解らないが、皆ここに付けている様です)ねじ穴を利用する。ステーを三角形状に曲げてナンバーを前方にオフセットさせる。何度かの穴位置の修正の後、丁度良い位置になるところが見つかった。

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 ちなみに、牽引フックの穴に丁度合うボルトを探した結果、使用したのは僕が人生最初に買った車、カローラIIのボンネットのボルト。意識はしていなかったが、カローラIIの部品が残っていて、それがエリーゼに使用できるとは。

 ボルトが白く塗られているのはその為で、当時、熱気を抜くためにカローラIIのボンネットを極端に浮かせており、より長いボルトに変更していた。その為純正ボルトが残っていたのだろう。

 これ以外何の加工もなく、ナンバーの下端がバンパーとツライチになる。変に高さ合わせの加工をする必要はない。

 純正のステーを取り外すことになるので、若干の軽量化にも貢献。ただし、1か所でしか留めていないため、ナンバーが回転するような動きを許容してしまうが、致し方ない。

 これで、バンパーヒットの可能性が低下した。

 ちなみに今の所バンパーを直す気はない。そんなカネはないし、運良くナンバーで隠れる位置だったから、このまま様子を見るとしよう。

 ロータスエリーゼに乗り始めて約3か月、だいぶ慣れてきたところで、180SXとの違いもだいぶ表現できるようになってきたと思う。

 思えば4月1日、エリーゼとの出会いは、恐怖でしかなかった。

 誤解されるといけないので補足すると、最初からエリーゼは確実にフレンドリーに僕に接してくれていたのだが、当の僕の方が勝手に気後れしていたというのが事実で、恐怖とはその類の物である。

 慣れない視点、ブレーキの効かなさ、ハンドルの重さ、そしてミッドシップはすぐスピンするという先入観。RE-11なんてタイヤで走ったこともない。

 この日は雨でしかも即高速道路で所沢から水戸までの長距離ドライブだった。水戸ホーリーホックの試合を見に行く予定を午後に入れたのである。試合は13時からで、納車が終わったのは12時を過ぎていたから、絶対に間に合うことはない。しかし、ある程度の時間につかなければ試合が終わってしまう。この日は会場で待ち合わせがあったので、さすがに試合終了までには着きたい。いや、試合終了では寂しすぎる。せめて30分は試合も観たい。

 速く走る勇気はないが、速く走らねばならない。しかも路面はウェット。この状況が、件の"恐怖"を増長したのかもしれない。

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 しかしながら、エリーゼはいたって安定していた。路面の状況は的確に伝えてきてくれたし、ハンドル操作も実に素直だった。僕の心だけが、ざわついていた。

 ...という状況から3か月、月曜から金曜がこんなに長いと思った日々があっただろうか。金曜くらいはほとんど窒息死しそうな状態になっていた頃も過ぎた。

 今は平日夜、会社から帰った後、夜ご飯を買いに24時間営業のスーパーに行くのに180SXを使い、休日は主にエリーゼに乗る、という環境だ。ある程度平常心で休日を待てるようになってきた。

 少し客観的に見る余裕も出てくると、180SXとエリーゼの違いも分かってくる。

 結論から言うと、180SXは本当に万能のクルマであると思う。十分に生活できるし、快適だ。アクセルを踏み込めば、必要十分なパワーが得られ、ハンドリングも素直だ。前輪の接地感がないとか、アンダーが強すぎるとか言われるが、僕の技量ではそれを「困る」と思える域まで達していない。(フロントの接地感がないというのは確かに言えるが)

 そして何よりカッコイイ。これは審美性の部分なので個人の見解に差はあろうが、今となってはなくなってしまったりトラクタライトもいいし、僕は後ろからの見た目が特に好きだ。前がカッコいい車は結構あるが、後ろから見ると残念、というのは多い(個人の感想です)。しかし、180SXは後ろからが実にカッコいい。

 そして、当サイトのゲリラ実験室(今はなくなってしまったが)でレポートしたように、荷物が思いの外、載る。これは、スポーツカーの域を確実に超越している。折り畳み自転車でよければ4台載るし、車中泊だって十分可能、どころか、実に快適なくらいだ。実際、僕はピパ子氏と2人で100泊以上車中泊している。

 エリーゼに買い替えるとき、一番悩んだのは、絶対に180SXは手放せない、ということだった。この車がなくなったら、生活できなくなる。特に捨て難かったのは車中泊。次に、サッカーの代表の仕事。荷物が非常に多いので、特に会場運営の当番の日はエリーゼでは絶対に無理なのだ。この趣味を維持しようと思ったら、"買い替え"ではなく、"増車"しかなかった。180SXとの縁を切ることはできない。

 さて、そこでエリーゼである。この車は明らかに尖がっている。当然ながらその分失うものも多い。失った部分を180SXに補ってもらっているからこそ、エリーゼとの生活が成り立つ。

 エリーゼは一言でいうと、「庶民に買えるスーパーカー」と僕は思う。もしかしたら「レーシングカー」の方がいいかもしれないが。

 たった300万円である。決して安くはないが、セレナやプリウスと同レベルの値段だ。セレナやプリウスは公道に出ればいくらでも走っている。制服を着ろと言えば嫌だと言っていた世代の人間だったはずが、日本の道はプリウスかワンボックスばっかりだ。

 ま、それはいいとして。

 つまり、誰でも買えるのだ。要は、「その気」になれるかどうか、ただそれだけのことだ。

 エリーゼに乗ってから、いかに普通の車が「グニャグニャ」であるかということを実感した。そしてそれは、180SXも例外ではない。

 180SXを「グニャグニャ」とまで表現すると語弊があるが、でも、分類すればそちらに行ってしまう。恰好はスポーツカーだが、その出自はやはり単なる乗用車なのだろう、そう思ってしまう。僕の180SXは車体自体が30万km走行でヨレヨレだし、ショックも一番柔らかくしてあるし、それもオーバーホール時期をとうに過ぎている。

 しかし、それを差し引いても、エリーゼのクイックさは別物だ。いや、これは車高調の減衰力を調整したからとかの類ではない。構造上の物か、別領域の車体の軽さか、そうした根本的なところに起因するように感じる。

 実際、エリーゼの足はガチガチではない。実際、僕がエリーゼを駆って初めて水戸までドライブするときの車載カメラの映像に入っている音声を聞くと、「路面のつなぎ目などのショックは的確に伝えてくれるものの、最後の最後でその角が取れていて不快感がない。180SXもダイレクトに伝えてくるが、もっと雑だ」と言っている。
 硬い足であることは間違いないが、不快感がない、と言うのだろうか。おそらく、衝撃が伝わってくるから不快なのではなく、インフォメーションとして必要なものが、期待通りに伝わってくるから不快でないのだろう。

 ハンドリングについても同様。エリーゼに乗ってから、自宅の日産ノートに乗ったりすると、ハンドル操作に対する挙動の遅れに幻滅する。1回目の操作はまだいい。ハンドルを右に、左に交互に切るようなときに、反応はどんどん遅れていく。姿勢が戻りきらないうちに次のカーブが来てしまう。この時にハンドルを切っても極めて不快な動きになってしまう。

 で、だ。

 この傾向は180SXにもわずかだが、ある。180SXに乗っていたときはこれが普通だったので気にもしなかったが、エリーゼに乗った後だと分かる。

 ただ、前も書いたが、じゃぁ、180SXでこの動きをしようとしたらできないのか、というとそうではない気もする。エリーゼに乗って、この動きを知ったからこそ、やろうとするわけであって、やってみればできてしまうのではないだろうか。ここは単に僕の技量とそういう世界があるという経験のなさから来るものであるような気もする。

 さらに、エリーゼの方が燃費がいい。こんなに楽しめてこれしかガソリン減らないの?とスタンドで笑いがこみあげてきてしまう。街乗りでも12~13kmくらいは走ってくれる。180SXだとこうは行かない。ま、行って9kmくらいか。

 ちなみに、エリーゼになって失ったものも多い。まず、一番に言えることは荷物が乗らない。サッカーをするには結構きつい。助手席は荷物がうず高く積みあがった状態になり、ちっともカッコ良くない。

 次に通れる道の選択肢が減った。

 エリーゼは汎用品を流用して作られていることから、消耗品などのコストは普通車並みに安いと言われている。しかし、バンパーは別だ。純正だとモノだけで100万くらいするようだ。聞きづてだから真意のほどは定かではないが、数少ないサードパーティー製が70万くらいだったので、まぁ、そんなものかもしれない。

 180SXの場合は、凹凸が急な踏切だってナナメにクネクネ運転したりはしない。別に僕の180SXはベタベタでもないし、万一こすったからって、もう何度もやっていることだ。外れたらつければいいし、ちぎれたら自分でつなげばいい。

 しかし、エリーゼはさすがにそうはいかない。ヤバそうな踏切は絶対に通らない。狭いところも行かない(最近ちょっと行くけど)。そうすると、やっぱり不自由だ。

 エアコンは今、エリーゼの方が壊れてしまっているので何とも言えないが、「効かない」と最初から言われた。修理してどの程度の物か確認したい。そういうところは、180SXは全く不快はない。日本のクルマはすごい。

 ただ、とにかく180SXがすごいと思ったのは、180SXからエリーゼに乗り換えて、結局違和感は全くなかった、ということだ。180SXで得た操作は、エリーゼでそのまま通じる。大きさ感もほとんど同じだし、シリーズ1は知らないが、シリーズ2に関していえば、カーブでもそれほど差は感じない。突き詰めていけば、先ほどのクイックさの違いとかはあるが、180SXからエリーゼに移行する場合は良くなる方向の違いなので、変には感じない。

 だから、まず最初に180SXに乗る、と言うのは極めてお勧めな選択だ。このクルマを操れれば、大抵どの車に移行しても不足に感じることはないだろう。そして180SXを持っていれば、増車することを前提にすれば、極めてアグレッシブな選択をできるようになる。スーパーセブンやクロスボウだって手が出せる。荷物が多い時は180SXにすればいいのだから。

 さぁ、今日も、安心してエリーゼに乗るとしよう。

今日あたりの180SX走行距離:305,611km
180SXの次の車は何か?

このサイトでも何度となく語って来た。もちろん、その時答えがあったわけではない。

あれも良い、これも良いと思って書いたことは全て事実で、次の車の可能性に思い悩みつつも、様々に夢を描いていた。

そして、その一つの答えをここに提示する。

それがロータスエリーゼである。

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インプレッサの様な"戦闘機"にも興味はあった。ワゴンタイプにすれば荷物も載っただろう。
しかし、街中でよく見かけるというのが非常に面白くなかった。
自らが追って来た軽量化。そして、如何にテクノロジーが進化しようとも、車をドライブするのは最後まで人間なんだ、ということ。

それを実感できる車。
そして、現実的に買える車。

となれば、これしかなかった。ロータスエリーゼもしくはエキシージは常に頭にちらついては、いた。

しかし、あまりこの場で話題にしてこなかったのは、この車ではサッカーのチーム代表をやったり(荷物が多い)、車中泊をしたりと言うことができなくなるからだ。

そんな折、何気なくロータスエリーゼで検索して、ヒットしたページに釘付けとなった。

ロータスエリーゼsr2ガルウィング

そんなの、ない。前オーナー様が改造したのだろうが、誰も乗っていない車と言う点に於いて、尖り過ぎている。
こんなのは、二度とない。

-いつか、乗りたい-

みんな、そう思う。では、その"いつか"はいつなのか?
別に他人のネタを奪う訳ではないが、

今でしょ?!

これ以外に合う言葉がない。
いつかって、いつだ?

子供たちが大学卒業したらか?就職したらか?
いいけど、その時僕は53歳。今でさえ体の衰えのスピードに驚嘆しているのにこれが加速して10年後なんて、そんな車乗れなくなっているかもしれない。
子供が予定通り卒業、就職するとも限らない。
その時我々の親は80歳目前。介護施設に入って毎月10万円かかるかもしれない。

エリーゼとは言え、今、これだけの出費をするのは苦しい。
しかし、この先は"不可能"になる公算が高い。なったらもう、時間は元には戻らない。

見つけたのは日曜夜。月と火は定休日と言うそのディーラーのスケジュールを利用し、二日間、冷静に考えることにした。それで、気持ちが変わらなければ買おう。
かくして、僕はその週の木曜日、会社に午後半休を申し入れ、ガルウィングのエリーゼと対峙したのである。

乗ってみたが、180SXを運転していた感覚を総動員してみれば、重ステであることと、ブレーキの倍力装置がないことで多少ギクシャクしたものの、運動神経に乏しい僕でも大きな違和感はなかった。これならドライブできる、そう確信した。
内装も若干ヤレていたが、車を大事に乗ったことがない僕は、逆に気後れする程奇麗でもまた困ると思っていたので、それも良かった。
僕はその場でサインした。営業担当氏の"こんな簡単に売れたよ"と言う表情が忘れられない。

納車は4月1日エイプリルフール。ネタとしては最高だ。そう言えばピパ子氏との結婚もエイプリルフールの仏滅だったな。思えば人生ほとんど冗談で生きている。

さて。

読者諸氏の気になっている点はもう一つあろう。180SXは、どうしたんだ?"今日あたりの180SX"は、どうなってしまうんだ?これである。
実はちゃんと持っている。近所に別に駐車場を借りて維持することにした。

20170423_elise-180sx.jpg

ロータスエリーゼではこれまでの生活は出来ないし、金銭的にも維持出来なくなるかもしれない。

その時は直ぐにエリーゼを手放し、元の180SXの生活に戻ればいい。
だって、ひとつの夢はもう、叶ったのだから。

2017年11月

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