180SXの最近のブログ記事

 ヤバイのである。
 完全に、カネがないのである。

 今までに何度もこういうことを経験したが、また、その波が来た。
 今回は、なかなか抜け出せないでいる。

 いつくらいからだろう?少なくとも、昨年末はもうカネに困っていた。

 年末にまず、保険(生命保険の類)の一括払いがある。1年分の保険料を一括で支払うようにしている。もちろん、それが支払総額としては安いからだ。

 しかし、今年はKの塾の冬期講習があった。そして、3月はサッカーのチームの支払い。熊谷市サッカー協会とJFAに15万くらいの金を支払う。これは各メンバーから後で回収するので返ってくるが、一時的な支払いが必要になる。

 それで、4月には下のカス子氏も加わって春期講習。5月は自動車税3台分で約15万。後はもう忘れたなぁ...。だけど、10万クラスの支払いがほかにもいくつかあった。

 家計が明らかにヤバいのは身にしみてわかって来たので、日々の支出を減らす努力をMAXレベルにした。昼も外に食べに行くのはやめ、コンビニ弁当に。その品目も減らし、最後はコンビニもやめて前日にスーパーで買って会社へ持って行く方法に変換。夜も、スーパーで最安の298円弁当にも手が出なくなり、28円の豆腐2丁と袋入りの65円のキャベツミックスと、3パック48円の納豆を1パックずつ3日で消費するので1回あたり16円。ということで、しめて1食139円(税抜き)。

 清水草一の年収200万でフェラーリを買うとかいう本にも、かなり節約してフェラーリを購入した人のエピソードが載っているが、それは僕の心の支えであり、僕の中の正義であり、バイブルともなっている。

 そうして、耐えるのだ。辛くなんかない。僕は、エリーゼオーナーなんだ。どんなにつらくても、家に帰ればエリーゼがあるじゃないか。これは、何物にも代えがたい喜びであり、そうした日常に対する癒しでもある。

 しかし、そのはかない支えも打ち砕かれそうになっている。180SXの修理代が約30万弱かかるという。そこに長男Kと長女カス子氏の夏期講習という最高のマリアージュだ。これが約15万。

 いやだなぁ、カネの話は。特に「カネがない」と言う話は。

 でも、振り返ってみると、いろんな先人たちが言っていた。カネを貯められるのは今だと。子供が中学になると出る一方だと。

 ようやく、分かった。

 話には続きがある。

 それが、高校、大学となるとさらにそれが加速する...と。

 加速するんかい!

 今でももう、一杯だってのに!

 ここで想うことがある。

 エリーゼを買っておいてよかった、と。

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 多分、この状況になっていたら、エリーゼを買うということは絶っっっっ対に、ムリ!となっていた。

 僕の人生は180SXで終わっていた。

 180SXはいい。楽しい。次に目指すは38万kmだ。これはもう意地だ。買い換えた方が間違いなくメリットがあるにもかかわらず、誰のためにもならない何となく記録?みたいなものに向かって、意地で維持している(新しいシャレを発見しましたな)

 僕はモータージャーナリストでも何でもないので、180SXに乗り続ければ、当然、他の車に乗るチャンスはまず、ない。180SXを38万km乗るという飲み屋で10分くらいの話題になるレベルのネタのために僕は年老いるまで180SXしか経験がないという事態に陥るのだ。

 180SXとの蜜月関係はいいと思うが、他の車を知らないというのはちょっと寂しい。

 だから僕はチャレンジしたのだ。本当に、いい時期だったと思う。神様が導いてくれたのではないか?と思うくらいのベストタイミングだった。

 買ってしまったら、もう、何とかなるし何とかするしかない。僕は昼メシを抜いてでも、エリーゼを守ろうとするだろう。

 底まで頑張って、例えダメでエリーゼを手放すことになっても、僕はもうエリーゼを知った。そっち側の人間にはなった。

 そして180SXはこの先も僕の中の永遠のベンチマークである。

 困難よ、来るなら来てみろ(でもなるべくなら来るな)。金持ちはみんな一度は貧乏を知っている。困難を乗り越える度に僕は成長するし、その度に180SXとエリーゼを好きになって行くだろう。

 今日あたりの180SX走行距離:306,672km
 180SXが復活した。

 Twitterにだけ上げたが、サッカーの試合の帰り、エンジンルームから突然、ガチャガチャガチャ!というメカニカルな音がして停止した。そして白煙がモクモク...。丁度橋の直前で、土手の上に逃げられたので、惰性走行で土手上の道に入り停止。白煙は一瞬で収まった。出所はプーリーの辺りだった。

IMG_20180617_130555_186.jpg

 実は、プーリーのどこかから変な音がしているな、とは思っていた。

 結果的にはエアコンで、コンプレッサーが焼き付いたというものだった。JAFに来てもらい、その原因が分かったので、コンプレッサーのベルトを切断し、自走で工場まで行った。

 エアコンは、システム殆ど交換という状況だった。まぁ、そうだろうな、と思った。コンデンサーはオイルでべっとりだったし、その上コンプレッサーも死んだとなれば、納得の結果である。

 なお、全てリビルドで修理することとなったが、コンデンサーはリビルドが純正品よりも高いという状況になっていた。純正品はもう、ないとのこと。

 180SXを維持するにもカネがかかるようになってきましたなぁ。

 で、直りました。

 コンプレッサーと、前からちょっと気になっていた、エキマニあたりからの排気漏れ。エキマニになってくると、漏れている場所を特定しようとしても、エンジンのファンの風が常に来ているので、どこから漏れているのか手を当てても分からなかったのだが、3000回転くらいでパワーが落ちるのと、後は音で、漏れていると踏んでいた。

 ガスケット類を全て交換して戻って来てみると、いやぁ、もうピュンピュンですね、速い速い。サイコーです!

 エアコンもキンキンに効きますね!修理代はかなり高くつきましたが...。

 エアコンに問題を抱えているエリーゼはこの季節やはり遠のいてしまうので、これからは180SXが増えちゃうかな。

 今日あたりの180SX:走行306,668km

 
 ロータス所沢からは一切連絡がない。この土日に帰ってこないということは、エリーゼロスの期間は1か月に及ぶことを意味している。

 長い...。長すぎる...。

 失ってわかるが、やはりエリーゼは楽しい。飛ばさなくても、まっすぐの道でも。いや、自宅Pにあるだけでも、楽しい。

 しかしそこで後ろ向きになっても仕方ない。今こそ180SXのブーストがかからないという状態を回復させる良い時期なのだ。

 このブログでも2度にわたりそのトライを記してきているが、今回ついにそれが叶った。ほぼ1年にわたり放置されてきたこの状態がついに終結する。




 前回書いた記事ののち、他のホースも徹底的に確認した。すると、いくつかの劣化ポイントを見つけることができた。ホースが収まっている位置の関係で、隣のホースバンドの留め具が当たっていたりして、相当傷ついているホースも見受けられた。こうしたものを全交換することなどが次のメニューと目していた。

 とくに気になったのは排気側にあるホース類だ。熱でかなりやられている。手を入れるのはかなり困難そうにも思えたが、この辺りも含めて全交換しなければ意味がないな、などと思っていた、そのとき。

today180_20180310_01.JPG
棒が、外れとりますやん。
(なぜか関西弁)

  どんな素人が見ても、そもそも付いていた筈の物が外れている、というとても分かりやすい壊れ方。どうして気づかなかったんだろう?いかにエンジンルームを見ていないかが分かる。

 ロッドの穴に、突起がはまり、突起のくぼみにCリングのようなものがあって外れるのを防いでいたことが想像できる。ただ、30万kmという長期にわたる使用によってCリングが錆びて落ち、横向きの衝撃がかかった時に外れてしまったと推測できる。

なんだ、これなら簡単だと、
そう思った。
これなら、はめればいいだけだ、と。

 しかし、手で引っ張ってみるとビクともしない。適当な工具を使って引っ張ってみても同じだ。そもそも引っ張る方向に力が入らない。

 一体どうすれば...?

 最初に思ったのは、何等かテコ状の物を製作し、タワーバーあたりを支点にして引っ張り出すという方法。しかし、作用点として使えるのはこの穴しかない。針金などを使ってしまっては、たとえ引っ張り出せたとしても本来の突起をこの穴に入れることはできない。

 何か使えるものはないか、ホームセンターをうろつきながらこの週は終わった。

 平日は、力業で引きずり出したロッドをどのようにして突起をロッドの穴に引き渡すかを考えることに終始していた。

 帰宅すると、アクチュエーターのことを調べる日々。あの硬さである。そもそも、本来あのロッドは本当に動くのであろうか?動くとしたらどの部分が動くのか?

 そう思ってYouTubeを見ることにした。アクチュエーターがどのように動くのか、そういう映像はないか?
 調べていくとちゃんとあった。予想通りの動き。あの硬いロッドが、ブースト圧がかかるとちゃんと押し出されて来るのだった。
 さらに見ていくと、なんとコンプレッサーで空気圧をかけてロッドが伸び出る様子を写した動画に遭遇した。なるほど。

 ウチで空気圧をかけられる道具と言えば、自転車の空気入れだ。これを使うしかない。

 翌週、僕は180SXのエンジンルームをあけ、ジャマなホース類を外す作業から取り掛かった。アクチュエーター付近のホースは劣化して外すことはできなかった。

 そして、写真のような装置を作った。アクチュエーターから来ているホースを二又に分岐して(もともと二又になっている)、一方を自転車の空気入れ、一方を大気開放状態にした。大気開放されている方は指で押さえ、手で圧を抜いたり調節したりするわけである。

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 自転車の空気入れをポンピング始める。怖いので自転車の空気を入れるのよりもわずかなストローク量で恐る恐る空気を入れる。すると本当に2回目くらいですぐにロッドが動いた。あの硬かったロッドがこんな僅かなポンピングで出てきてしまうとは!

 数回のポンピングでロッドは完全に押し出される。返す返すも恐るべし空気の力。容積が狭いということもあるが、サッカーボールや自転車に空気を入れている経験からすると(あっちはだいたい10回以上だ)、本当に「僅か」な量でロッドが出てくるのだ。

 今回、この自転車の空気入れで作った圧力でロッドが出てくる様子をお伝えしたいと思い、動画を作成してYouTubeにアップした。実際、動画はもうゲリラ実験室をやっていた頃からやりたいと思っていたが、そのような大作から始めると大体挫折してしまう。今回の題材は程よいサイズで初級編としては良かったと思う。

 ロッドが出た状態でポンピングをやめれば、飛び出した状態が維持され、ロッドの穴にバルブの突起を難なくはめることが出来た。

 取り外したパイプ類を元通りにし、走れる状態に戻す。Cリングがないので、また外れるかもしれない。そこで、この自転車空気入れ作戦がすぐに発動できるよう、アクチュエーターからのホースを長めにとって、二又に手が届きやすいところに来るように工夫した。これにより、エギゾーストからもホース類が離れ、排熱の影響を受けるホースの量が減った。

 エンジンをかけてみる。全く問題なし。近所のホームセンターにCリングを買いに走る。

 この時カメラは回していなかったのだが、いつものようにアクセルを踏んだら、もう、すぐにブーストがプラス0.1くらいまで行ってしまい、圧がかかることは分かってしまった。

 あとは、動画を参照頂きたいが、結局Cリングはなく、割ピンで対応。

 前走車がいたり、逆光だったりして、カメラを回せるいい場所がないまま、自制できずに試しに全開にしてみる。羽が生えたような加速感。これだ。これこそ180SXだ。ターボがかかった時の加速はエリーゼにも負けていない。

 来た~!

 が。

 次の交差点でいきなりエンスト。再びかけるがまたエンスト。

 ヤバイ。結構メインの部分のホースが抜けているようだ。

 エンジンルームを開けてみると、インタークーラーに通じるホースがスッポリ外れていた。抜くときに浸透潤滑剤を結構吹いたので、抜けやすくなっていたようだ。拭き取って、ホースバンドのねじもさらに増し締め。カメラも回して再トライ。カメラは固定する術がないので手持ち。0.3か0.4くらいまではOK。問題なさそうだ。

 あとは動画をご参照頂きたい。

 動画の中で、今回不具合のあった装置はブーストが上がりすぎることを抑制する装置で、それが壊れているのだから、ブーストが抑制できないということはあってもかからないのはなぜだろう?という下りがある。

 しかし、動画にもあるようにこのバルブは本当に軽い力で動いて(つまり、開いて)しまう。これでは少しでも圧がかかればバルブが開いて排圧を逃がしてしまうだろう。要は、ブーストが掛からないわけだ。
 ロッドが繋がっていれば、適正な圧になるまではバルブが開くのを抑制してくれる。そして、適度な圧になった時にロッドが押され、バルブを開く、という、"期待した動き"にしてくれる。アクチュエーターとは、かかりすぎたときに開放するだけでなく、必要な時は閉めておく、という意味も持っているのだ。たぶん、そうだろうと思う。

 180SXは約1年ぶりに早さを取り戻した。質は異なるが、加速感としてはほぼ互角。

 180SX、これからも頑張ろう。

今日あたりの180SX走行距離:305,984km
 昨日(昨日だけど一応リンク...)、過給圧が漏れていると思われるホースを交換したのだが、すでに酒を飲んでいたため、テストできずにいた。

 今日、仕事から帰って、意気揚々と180SXを出す。忙しくても、疲れていても、やりたいことがあるときはパワーが出てくるものだ。

 夜10時も近いので、暖機もせずとりあえず回転数を抑えつつ、住宅密集地から出る。「走りながら暖機」である。

 1kmも走れば、水温計は真ん中まで到達。

 まずは、体感で加速感をチェック。何を隠そう、僕のブースト計はもう10年も前から、ライトが壊れていて、夜は針がどこを指しているのか全く分からないのであった...!(直せよ)

 うーん...。いや...!ちょっと立ち上がりはいいかも...?

 2000回転くらいでいったん頭打ちになるパワーの停滞がなくなっている。

 来た!やった!これは直った!

 そこで田んぼの中の長い直線でブースト計の上に画面を下向きにしてスマホを置き、画面の光がブースト計を照らすようにして、再度加速!

 ...

 ...

 あらら?

 やっぱり「0」で止まっちゃう...。マジかぁ~...。
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 世の中そんなに甘くないか...。180SXちゃんが本当の力を取り戻せるのはいつか...。

 しかし、昨日取り外したホースを見て(多分あれは30万km一度も交換していないものだと思われるが)、ゴムのしなやかさが一切失われた状態になっていることがよく分かった。

 一見しっかりと付いているように見えても、実際は見えない裏側が割れていたり、密着度が低下して漏れている可能性も十分に考えられる。そう考えれば、修正ポイントはまだまだあるはずだ。

やろう。
直そう。
180SX本来の状態へ。

 目的が見えれば、不思議と力が湧いてくる。

 僕の場合、ある程度超えられそうな課題を目の前に置いてやらないと動こうとしないタイプなので、こういう課題は力の源になる。

 来週が勝負だな。それまでに、可能性のありそうな場所をピックアップしておこう。

今日あたりの180SX走行距離:305,850km
 
 180SXのブーストがかからない現象がずっとあった。

 かからない、と言っても色々な状況があると思うが、僕の場合は、本当に一切正圧にならない。ブースト計は0で止まってしまう。

 一応走るのでそのままにしてはいたが、とは言え、やっぱりパワーが欲しい時はある。ターボがないと、2000回転くらいで加速感がいったん途切れて3500回転くらいまで欲しい加速感が得られない状況になる。

 これはかなりストレスだ。

 パイプ抜けが考えられるが、当にエンジンにつながっているような太いパイプが外れているとすれば、ほとんどエンスト直前状態のようになるので、そう言う所ではない。ブースト計などに繋がっているような、細いホースであると考えられる。

 これまでも、その疑いで色々探してはみたのだが、結局見つからずにいた。

 そんな状態だったが、今日、再び気持ちが盛り上がった。Webから180SXのエンジンルームの画像を検索して見まくった。疑ったのは、SR20DETの排気側についているソノレイドバルブから出ている細いパイプ類だ。

 これまでもおかしいと思っていたのは、ソノレイドバルブから続くホースが、助手席側のストラットタワーの脇の機器の所で2方向に分岐しているが、その内、前方方向に行っている口にホースがついておらず、大気解放された状態になっていた(しばらく前の話)。

 ブーストがかからない理由はこれだと思い、かつてここを塞いでみたのだが、結局状況は変わらなかった。

 やはり本来はこのホースはどこかに繋がっていたはずで、どこだか判らないが、その先の方でエアが漏れているのでは...?これを検証すべきだ、という気持ちだった。

 様々な180SXやシルビアのSRエンジンの様子を見る。ただ、ほとんどはこのような細かい部分を見せたいための写真ではないため、良く見えない。そもそもチューニングによってこの部分のソノレイドバルブが廃されているエンジンも多い。そうしている中で、数枚の写真から、件の分岐は、助手席側の前輪の前にある純正インタークーラーの方に向かっているように思えた。

 外に出て180SXのボンネットを開ける。あった。そこからは、何もしていないホースが生えており、木ネジで口を塞がれていた。あまり記憶はないが、このネジはカローラIIの内装から外したもの。自分の仕業である。

 軽く触れると、ホースごとポロリと抜けた。ホースは完全にひび割れていた(写真参照)。

today180_20180218_01.jpg
 赤いホースの行く先に、このひび割れたホースが刺さっていた。反対側は木ネジで塞がれていた。

 どこに刺さっていたのか、覗き込んで見ると、純正インタークーラーを往復しているパイピングの間に小さな差込口が見えていた。

 タービンにつながる方のパイプを抜く。それでもほとんど手が届かないが、少しずつシリコンホースを差し込む。かつて、この問題に取り組んだ時に、ホース類を一新したが、その時の残りのホースを引っ張り出してきた。

 
today180_20180218_02.jpg
 これで繋がった...

 試運転したいが、実は酒を飲んでしまった。この処置が正しいかどうかの検証は来週以降にに持ち越されることになりそうだ。

 ホースが余っているのは、この処置が正しいか判断してから適切な長さに切ろうという貧乏根性のため。

 これでターボがかかるようになればいいのだが、これでダメだったら、逆にもう策がないのでは?

 来週まで待てない。明日くらいに試しちゃおうかな?

 今日あたりの180SX走行距離:305,845km
 ロータスエリーゼに乗り始めて約3か月、だいぶ慣れてきたところで、180SXとの違いもだいぶ表現できるようになってきたと思う。

 思えば4月1日、エリーゼとの出会いは、恐怖でしかなかった。

 誤解されるといけないので補足すると、最初からエリーゼは確実にフレンドリーに僕に接してくれていたのだが、当の僕の方が勝手に気後れしていたというのが事実で、恐怖とはその類の物である。

 慣れない視点、ブレーキの効かなさ、ハンドルの重さ、そしてミッドシップはすぐスピンするという先入観。RE-11なんてタイヤで走ったこともない。

 この日は雨でしかも即高速道路で所沢から水戸までの長距離ドライブだった。水戸ホーリーホックの試合を見に行く予定を午後に入れたのである。試合は13時からで、納車が終わったのは12時を過ぎていたから、絶対に間に合うことはない。しかし、ある程度の時間につかなければ試合が終わってしまう。この日は会場で待ち合わせがあったので、さすがに試合終了までには着きたい。いや、試合終了では寂しすぎる。せめて30分は試合も観たい。

 速く走る勇気はないが、速く走らねばならない。しかも路面はウェット。この状況が、件の"恐怖"を増長したのかもしれない。

WP_20170507_10_07_00_Pro_.jpg

 しかしながら、エリーゼはいたって安定していた。路面の状況は的確に伝えてきてくれたし、ハンドル操作も実に素直だった。僕の心だけが、ざわついていた。

 ...という状況から3か月、月曜から金曜がこんなに長いと思った日々があっただろうか。金曜くらいはほとんど窒息死しそうな状態になっていた頃も過ぎた。

 今は平日夜、会社から帰った後、夜ご飯を買いに24時間営業のスーパーに行くのに180SXを使い、休日は主にエリーゼに乗る、という環境だ。ある程度平常心で休日を待てるようになってきた。

 少し客観的に見る余裕も出てくると、180SXとエリーゼの違いも分かってくる。

 結論から言うと、180SXは本当に万能のクルマであると思う。十分に生活できるし、快適だ。アクセルを踏み込めば、必要十分なパワーが得られ、ハンドリングも素直だ。前輪の接地感がないとか、アンダーが強すぎるとか言われるが、僕の技量ではそれを「困る」と思える域まで達していない。(フロントの接地感がないというのは確かに言えるが)

 そして何よりカッコイイ。これは審美性の部分なので個人の見解に差はあろうが、今となってはなくなってしまったりトラクタライトもいいし、僕は後ろからの見た目が特に好きだ。前がカッコいい車は結構あるが、後ろから見ると残念、というのは多い(個人の感想です)。しかし、180SXは後ろからが実にカッコいい。

 そして、当サイトのゲリラ実験室(今はなくなってしまったが)でレポートしたように、荷物が思いの外、載る。これは、スポーツカーの域を確実に超越している。折り畳み自転車でよければ4台載るし、車中泊だって十分可能、どころか、実に快適なくらいだ。実際、僕はピパ子氏と2人で100泊以上車中泊している。

 エリーゼに買い替えるとき、一番悩んだのは、絶対に180SXは手放せない、ということだった。この車がなくなったら、生活できなくなる。特に捨て難かったのは車中泊。次に、サッカーの代表の仕事。荷物が非常に多いので、特に会場運営の当番の日はエリーゼでは絶対に無理なのだ。この趣味を維持しようと思ったら、"買い替え"ではなく、"増車"しかなかった。180SXとの縁を切ることはできない。

 さて、そこでエリーゼである。この車は明らかに尖がっている。当然ながらその分失うものも多い。失った部分を180SXに補ってもらっているからこそ、エリーゼとの生活が成り立つ。

 エリーゼは一言でいうと、「庶民に買えるスーパーカー」と僕は思う。もしかしたら「レーシングカー」の方がいいかもしれないが。

 たった300万円である。決して安くはないが、セレナやプリウスと同レベルの値段だ。セレナやプリウスは公道に出ればいくらでも走っている。制服を着ろと言えば嫌だと言っていた世代の人間だったはずが、日本の道はプリウスかワンボックスばっかりだ。

 ま、それはいいとして。

 つまり、誰でも買えるのだ。要は、「その気」になれるかどうか、ただそれだけのことだ。

 エリーゼに乗ってから、いかに普通の車が「グニャグニャ」であるかということを実感した。そしてそれは、180SXも例外ではない。

 180SXを「グニャグニャ」とまで表現すると語弊があるが、でも、分類すればそちらに行ってしまう。恰好はスポーツカーだが、その出自はやはり単なる乗用車なのだろう、そう思ってしまう。僕の180SXは車体自体が30万km走行でヨレヨレだし、ショックも一番柔らかくしてあるし、それもオーバーホール時期をとうに過ぎている。

 しかし、それを差し引いても、エリーゼのクイックさは別物だ。いや、これは車高調の減衰力を調整したからとかの類ではない。構造上の物か、別領域の車体の軽さか、そうした根本的なところに起因するように感じる。

 実際、エリーゼの足はガチガチではない。実際、僕がエリーゼを駆って初めて水戸までドライブするときの車載カメラの映像に入っている音声を聞くと、「路面のつなぎ目などのショックは的確に伝えてくれるものの、最後の最後でその角が取れていて不快感がない。180SXもダイレクトに伝えてくるが、もっと雑だ」と言っている。
 硬い足であることは間違いないが、不快感がない、と言うのだろうか。おそらく、衝撃が伝わってくるから不快なのではなく、インフォメーションとして必要なものが、期待通りに伝わってくるから不快でないのだろう。

 ハンドリングについても同様。エリーゼに乗ってから、自宅の日産ノートに乗ったりすると、ハンドル操作に対する挙動の遅れに幻滅する。1回目の操作はまだいい。ハンドルを右に、左に交互に切るようなときに、反応はどんどん遅れていく。姿勢が戻りきらないうちに次のカーブが来てしまう。この時にハンドルを切っても極めて不快な動きになってしまう。

 で、だ。

 この傾向は180SXにもわずかだが、ある。180SXに乗っていたときはこれが普通だったので気にもしなかったが、エリーゼに乗った後だと分かる。

 ただ、前も書いたが、じゃぁ、180SXでこの動きをしようとしたらできないのか、というとそうではない気もする。エリーゼに乗って、この動きを知ったからこそ、やろうとするわけであって、やってみればできてしまうのではないだろうか。ここは単に僕の技量とそういう世界があるという経験のなさから来るものであるような気もする。

 さらに、エリーゼの方が燃費がいい。こんなに楽しめてこれしかガソリン減らないの?とスタンドで笑いがこみあげてきてしまう。街乗りでも12~13kmくらいは走ってくれる。180SXだとこうは行かない。ま、行って9kmくらいか。

 ちなみに、エリーゼになって失ったものも多い。まず、一番に言えることは荷物が乗らない。サッカーをするには結構きつい。助手席は荷物がうず高く積みあがった状態になり、ちっともカッコ良くない。

 次に通れる道の選択肢が減った。

 エリーゼは汎用品を流用して作られていることから、消耗品などのコストは普通車並みに安いと言われている。しかし、バンパーは別だ。純正だとモノだけで100万くらいするようだ。聞きづてだから真意のほどは定かではないが、数少ないサードパーティー製が70万くらいだったので、まぁ、そんなものかもしれない。

 180SXの場合は、凹凸が急な踏切だってナナメにクネクネ運転したりはしない。別に僕の180SXはベタベタでもないし、万一こすったからって、もう何度もやっていることだ。外れたらつければいいし、ちぎれたら自分でつなげばいい。

 しかし、エリーゼはさすがにそうはいかない。ヤバそうな踏切は絶対に通らない。狭いところも行かない(最近ちょっと行くけど)。そうすると、やっぱり不自由だ。

 エアコンは今、エリーゼの方が壊れてしまっているので何とも言えないが、「効かない」と最初から言われた。修理してどの程度の物か確認したい。そういうところは、180SXは全く不快はない。日本のクルマはすごい。

 ただ、とにかく180SXがすごいと思ったのは、180SXからエリーゼに乗り換えて、結局違和感は全くなかった、ということだ。180SXで得た操作は、エリーゼでそのまま通じる。大きさ感もほとんど同じだし、シリーズ1は知らないが、シリーズ2に関していえば、カーブでもそれほど差は感じない。突き詰めていけば、先ほどのクイックさの違いとかはあるが、180SXからエリーゼに移行する場合は良くなる方向の違いなので、変には感じない。

 だから、まず最初に180SXに乗る、と言うのは極めてお勧めな選択だ。このクルマを操れれば、大抵どの車に移行しても不足に感じることはないだろう。そして180SXを持っていれば、増車することを前提にすれば、極めてアグレッシブな選択をできるようになる。スーパーセブンやクロスボウだって手が出せる。荷物が多い時は180SXにすればいいのだから。

 さぁ、今日も、安心してエリーゼに乗るとしよう。

今日あたりの180SX走行距離:305,611km

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