180SXの最近のブログ記事

 ロータスエリーゼに乗り始めて約3か月、だいぶ慣れてきたところで、180SXとの違いもだいぶ表現できるようになってきたと思う。

 思えば4月1日、エリーゼとの出会いは、恐怖でしかなかった。

 誤解されるといけないので補足すると、最初からエリーゼは確実にフレンドリーに僕に接してくれていたのだが、当の僕の方が勝手に気後れしていたというのが事実で、恐怖とはその類の物である。

 慣れない視点、ブレーキの効かなさ、ハンドルの重さ、そしてミッドシップはすぐスピンするという先入観。RE-11なんてタイヤで走ったこともない。

 この日は雨でしかも即高速道路で所沢から水戸までの長距離ドライブだった。水戸ホーリーホックの試合を見に行く予定を午後に入れたのである。試合は13時からで、納車が終わったのは12時を過ぎていたから、絶対に間に合うことはない。しかし、ある程度の時間につかなければ試合が終わってしまう。この日は会場で待ち合わせがあったので、さすがに試合終了までには着きたい。いや、試合終了では寂しすぎる。せめて30分は試合も観たい。

 速く走る勇気はないが、速く走らねばならない。しかも路面はウェット。この状況が、件の"恐怖"を増長したのかもしれない。

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 しかしながら、エリーゼはいたって安定していた。路面の状況は的確に伝えてきてくれたし、ハンドル操作も実に素直だった。僕の心だけが、ざわついていた。

 ...という状況から3か月、月曜から金曜がこんなに長いと思った日々があっただろうか。金曜くらいはほとんど窒息死しそうな状態になっていた頃も過ぎた。

 今は平日夜、会社から帰った後、夜ご飯を買いに24時間営業のスーパーに行くのに180SXを使い、休日は主にエリーゼに乗る、という環境だ。ある程度平常心で休日を待てるようになってきた。

 少し客観的に見る余裕も出てくると、180SXとエリーゼの違いも分かってくる。

 結論から言うと、180SXは本当に万能のクルマであると思う。十分に生活できるし、快適だ。アクセルを踏み込めば、必要十分なパワーが得られ、ハンドリングも素直だ。前輪の接地感がないとか、アンダーが強すぎるとか言われるが、僕の技量ではそれを「困る」と思える域まで達していない。(フロントの接地感がないというのは確かに言えるが)

 そして何よりカッコイイ。これは審美性の部分なので個人の見解に差はあろうが、今となってはなくなってしまったりトラクタライトもいいし、僕は後ろからの見た目が特に好きだ。前がカッコいい車は結構あるが、後ろから見ると残念、というのは多い(個人の感想です)。しかし、180SXは後ろからが実にカッコいい。

 そして、当サイトのゲリラ実験室(今はなくなってしまったが)でレポートしたように、荷物が思いの外、載る。これは、スポーツカーの域を確実に超越している。折り畳み自転車でよければ4台載るし、車中泊だって十分可能、どころか、実に快適なくらいだ。実際、僕はピパ子氏と2人で100泊以上車中泊している。

 エリーゼに買い替えるとき、一番悩んだのは、絶対に180SXは手放せない、ということだった。この車がなくなったら、生活できなくなる。特に捨て難かったのは車中泊。次に、サッカーの代表の仕事。荷物が非常に多いので、特に会場運営の当番の日はエリーゼでは絶対に無理なのだ。この趣味を維持しようと思ったら、"買い替え"ではなく、"増車"しかなかった。180SXとの縁を切ることはできない。

 さて、そこでエリーゼである。この車は明らかに尖がっている。当然ながらその分失うものも多い。失った部分を180SXに補ってもらっているからこそ、エリーゼとの生活が成り立つ。

 エリーゼは一言でいうと、「庶民に買えるスーパーカー」と僕は思う。もしかしたら「レーシングカー」の方がいいかもしれないが。

 たった300万円である。決して安くはないが、セレナやプリウスと同レベルの値段だ。セレナやプリウスは公道に出ればいくらでも走っている。制服を着ろと言えば嫌だと言っていた世代の人間だったはずが、日本の道はプリウスかワンボックスばっかりだ。

 ま、それはいいとして。

 つまり、誰でも買えるのだ。要は、「その気」になれるかどうか、ただそれだけのことだ。

 エリーゼに乗ってから、いかに普通の車が「グニャグニャ」であるかということを実感した。そしてそれは、180SXも例外ではない。

 180SXを「グニャグニャ」とまで表現すると語弊があるが、でも、分類すればそちらに行ってしまう。恰好はスポーツカーだが、その出自はやはり単なる乗用車なのだろう、そう思ってしまう。僕の180SXは車体自体が30万km走行でヨレヨレだし、ショックも一番柔らかくしてあるし、それもオーバーホール時期をとうに過ぎている。

 しかし、それを差し引いても、エリーゼのクイックさは別物だ。いや、これは車高調の減衰力を調整したからとかの類ではない。構造上の物か、別領域の車体の軽さか、そうした根本的なところに起因するように感じる。

 実際、エリーゼの足はガチガチではない。実際、僕がエリーゼを駆って初めて水戸までドライブするときの車載カメラの映像に入っている音声を聞くと、「路面のつなぎ目などのショックは的確に伝えてくれるものの、最後の最後でその角が取れていて不快感がない。180SXもダイレクトに伝えてくるが、もっと雑だ」と言っている。
 硬い足であることは間違いないが、不快感がない、と言うのだろうか。おそらく、衝撃が伝わってくるから不快なのではなく、インフォメーションとして必要なものが、期待通りに伝わってくるから不快でないのだろう。

 ハンドリングについても同様。エリーゼに乗ってから、自宅の日産ノートに乗ったりすると、ハンドル操作に対する挙動の遅れに幻滅する。1回目の操作はまだいい。ハンドルを右に、左に交互に切るようなときに、反応はどんどん遅れていく。姿勢が戻りきらないうちに次のカーブが来てしまう。この時にハンドルを切っても極めて不快な動きになってしまう。

 で、だ。

 この傾向は180SXにもわずかだが、ある。180SXに乗っていたときはこれが普通だったので気にもしなかったが、エリーゼに乗った後だと分かる。

 ただ、前も書いたが、じゃぁ、180SXでこの動きをしようとしたらできないのか、というとそうではない気もする。エリーゼに乗って、この動きを知ったからこそ、やろうとするわけであって、やってみればできてしまうのではないだろうか。ここは単に僕の技量とそういう世界があるという経験のなさから来るものであるような気もする。

 さらに、エリーゼの方が燃費がいい。こんなに楽しめてこれしかガソリン減らないの?とスタンドで笑いがこみあげてきてしまう。街乗りでも12~13kmくらいは走ってくれる。180SXだとこうは行かない。ま、行って9kmくらいか。

 ちなみに、エリーゼになって失ったものも多い。まず、一番に言えることは荷物が乗らない。サッカーをするには結構きつい。助手席は荷物がうず高く積みあがった状態になり、ちっともカッコ良くない。

 次に通れる道の選択肢が減った。

 エリーゼは汎用品を流用して作られていることから、消耗品などのコストは普通車並みに安いと言われている。しかし、バンパーは別だ。純正だとモノだけで100万くらいするようだ。聞きづてだから真意のほどは定かではないが、数少ないサードパーティー製が70万くらいだったので、まぁ、そんなものかもしれない。

 180SXの場合は、凹凸が急な踏切だってナナメにクネクネ運転したりはしない。別に僕の180SXはベタベタでもないし、万一こすったからって、もう何度もやっていることだ。外れたらつければいいし、ちぎれたら自分でつなげばいい。

 しかし、エリーゼはさすがにそうはいかない。ヤバそうな踏切は絶対に通らない。狭いところも行かない(最近ちょっと行くけど)。そうすると、やっぱり不自由だ。

 エアコンは今、エリーゼの方が壊れてしまっているので何とも言えないが、「効かない」と最初から言われた。修理してどの程度の物か確認したい。そういうところは、180SXは全く不快はない。日本のクルマはすごい。

 ただ、とにかく180SXがすごいと思ったのは、180SXからエリーゼに乗り換えて、結局違和感は全くなかった、ということだ。180SXで得た操作は、エリーゼでそのまま通じる。大きさ感もほとんど同じだし、シリーズ1は知らないが、シリーズ2に関していえば、カーブでもそれほど差は感じない。突き詰めていけば、先ほどのクイックさの違いとかはあるが、180SXからエリーゼに移行する場合は良くなる方向の違いなので、変には感じない。

 だから、まず最初に180SXに乗る、と言うのは極めてお勧めな選択だ。このクルマを操れれば、大抵どの車に移行しても不足に感じることはないだろう。そして180SXを持っていれば、増車することを前提にすれば、極めてアグレッシブな選択をできるようになる。スーパーセブンやクロスボウだって手が出せる。荷物が多い時は180SXにすればいいのだから。

 さぁ、今日も、安心してエリーゼに乗るとしよう。

今日あたりの180SX走行距離:305,611km

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